釜沼温泉〈大喜泉〉 ☆






大喜泉は木曽は御嶽山麓にある鉱泉宿。秘湯を守る会の宿でもあるけど、あまり噂を聞いたことがない。御嶽山周辺の宿を探すと、濁河温泉を除けば有力候補として浮上しそうなものだが。
やはり鉱泉ということでそっぽ向かれちゃうのかななどと考えていたら、素晴らしいところだった。
まず、浴室と洗い場が別です。一人用だけど、源泉水風呂があります。主浴槽は加熱とはいえ、循環らしい循環を行っていない様子。けっこう気持ちよいのだ。交互浴がたまらない。



源泉は少し濁った土類系のもので、それらしい匂いはあるものの癖はない。アトピーに効果的とされ、湯治宿としても機能している。










何と言っても、夕食が素晴らしい。量より品数派の僕には大満足の内容。
アトピーでもない泊まり客(この日は4組6名)のうち、僕を除いた全員が常連客というのだが、この料理も一役買っているに違いない。

そして朝食も手抜きがない。



うーむ、いい宿だなあ。
また来たいなあ。



長野県木曽郡木曽町三岳10869
0264-46-2155
日帰り入浴は休みの曜日もあるようなので要確認
http://daikisen.com

青根温泉<不忘閣> ☆☆

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青根温泉不忘閣という、草臥れてはいるが、たいへん風情のある宿に泊った。
伊達藩ゆかりの温泉宿で、タイムスリップしたような不思議な気分になる。
源泉は、新湯と大湯があり、各々だったりブレンドしたりして、幾つもの風呂が用意されている。
とくに、蔵湯と大湯の造りには感動する。これほど神妙で贅沢な気分になれる内湯は、他に思いあたらない。

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新湯と大湯は、どちらも熱い単純泉で、識別できるほどの違いはない。
無色透明無味であり、少し焦げたような温泉臭がする。さっぱりしたお湯が、贅沢に掛け流されている。

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Img_4670蔵湯、新湯、亥之輔の湯は貸切で入る。大湯、御殿湯は時間制で男女交替。ただし、空いている日は大湯も貸切で使える。上4枚は大湯。








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4つの蔵が並び、一番奥が浴室(蔵湯)になっている。

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蔵湯には新湯が注がれる。

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浴槽と反対側に脱衣用の籠が。広々として幽玄な空間。

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最初に入ったのが、亥之輔の湯。唯一の露天風呂になる。

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伊達正宗も浸かったとされる新湯。

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こちらは男女交替制の御殿湯。
藩主の浸かる風呂として作られたらしいが、当時の面影はないそう。

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夕食の一部とお品書。右下は朝食。料理は上品な薄味で本格的。
一部残念なものもあったが、料理人の腕はたしか。

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金泉堂(旧館)は明治39年に焼失後、翌年に復元したもの。
江戸時代には、伊達藩主を警護する家臣の控室にもなっていた。
右の写真が、伊達藩主が宿泊するために造られた青根御殿。
青葉城と狼煙により通信していたらしい。
下4枚は、青根御殿の内部。当時の温泉税の取り立て書(?)が展示されている。

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宮城県柴田郡川崎町青根温泉1の1
TEL= 0224-87-2011
http://www.fubokaku.com/info.html

松の湯温泉<松渓館>  ☆☆

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群馬のぬる湯を求めて、川原湯の近くにある松の湯温泉に泊った。
一軒宿で浴室が一つしかないため、客は一日2組しかとらない。
女将に聞いたら、もっととるときもあるそうだが…。
5部屋あるが、僕たちが泊まった部屋は6畳間が2部屋続きだった(「ききょう」と「あやめ」)。元々襖で仕切られているだけのタイプなので、最近はこのように一間として使っているのだろう。

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浴室は玄関の外にある。思っていたよりも狭く、写真には写っていないが、手前にかろうじて一人分の洗い場があるだけで、湯船が殆どのスペースを占める。浴槽のタイルはだいぶ傷んでいる。22~7時に入浴できないのが残念なところ。

湯は時間帯によっても異なるが、32~35℃の超ぬる湯。冬は30℃を下回るかもしれない。加熱槽もあり、非加熱源泉と加熱源泉を自分で調整して入れられる。
佐野川や平治ほどではないが、かなり泡つきがある。それもとても繊細な泡つきで、優しい感触。
上品な硫黄の匂いがする石膏泉タイプの湯で、佐野川より硫黄や泡に依存しない部分でベースとなる浴感がある。

繰り返すが、この浴室、宿にひとつしかないため、1時間単位の貸切となる。宿泊客が2組のため、だいたい半分は入れるということになるが、それでも1時間弱で上がらなくてはならない。そのときの後ろ髪引かれ模様は凄い。これだけ立ち去り難い温泉も珍しい。
群馬を代表するぬる湯であり、硫黄好きなら此処という感じです。

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食事は家庭的な品が適量並びます。宿泊費が7,500円なのでリーズナブルです。
女将さんはなんだか楽しい人です。

源泉名=松の湯
泉質=カルシウム-硫酸塩温泉
pH=7.3~7.7
成分総計=2.1g/kg
住所=群馬県吾妻郡吾妻町松谷937-3
電話=0279-67-3210
日帰り不可
http://travel.rakuten.co.jp/movement/gunma/201003/18.html
※楽天で1室出していますが、これとは別に部屋を用意しているそうです。(2013.6)

湯段温泉<静明館>

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一般受けする温泉地然とした嶽温泉の近くにある湯段温泉は、貸別荘のような建物が建ち並ぶ奥に数件からなる、ひっそりとした温泉地。
どの宿も古いようで、この先ちょっと心配になる雰囲気。今回立ち寄ったのは、静明館。やはり高齢の御婆ちゃんに料金を払って湯浴みした。
ミニマムな浴室は温泉マニアには受けるだろうか。温度は40℃くらい。泡付きあり、甘めの出汁味タイプ。それほど癖のないマイルドな土類系というところ。
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源泉=湯段温泉組合6号線
泉質=マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
浴槽の温泉=40℃
住所=青森県弘前市常盤野湯段萢28-1
Tel=0172-83-2150

嶽温泉<小島旅館>  ☆

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岩木山山麓にある温泉で、こじんまりではあるが温泉街としてまとまっていて一般受けしているのが嶽温泉だ。

蔵王温泉をマイルドにした感じの酸性硫黄泉で、なかなかよい。
小島旅館は如何にも昭和風の古い建物だが、汚い感じはせず、この浴室も私はすこぶる気に入った。
浴室は内湯しかないようだったが、温度の異なる二つの浴槽があり、温い方(写真手前)は40℃くらいだったろうか、この手の泉質にしては温めで私好みだった。

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酸性・含硫黄―カルシウム―塩化物泉
成分総計=2,991mg/kg
pH=2.15
浴槽の温度=40℃, 43℃
住所=青森県弘前市大字常盤野字湯の沢20
Tel=0172-83-2130
HP=http://kojimaryokan.com/

百沢(ひゃくさわ)温泉<㈱百沢温泉>

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津軽三味線のライブを聴くために弘前市街に泊ったのですが、もしそれがなければここに素泊まりするつもりでした。

百沢温泉は如何にも土類系の炭酸泉で、金気も多く、力強いお湯です。
メイン浴槽の他に一人用の小さな浴槽があって、そこでは炭酸がはじけています。

けっこう熱い湯なのでゆっくりできません。
客もひっきりなしに来る人気の施設で、なんとなく馴染めませんでした。
ほんの数分で退散したのですが、それでもぐったりしてしまいました。
岩木山周辺を代表する温泉だと思います。

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=3,990mg/kg
pH=6.6
浴槽の温度=43~44℃
住所=青森県弘前市百沢字寺沢290-9
Tel=0172-83-2226
外来入浴時間=8:00~22:00
宿泊=4,150円~(素泊まりのみ) ※更に安い湯治部屋もあったはず

三本柳温泉旅館

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七年半ぶりの青森の湯巡り。GWを利用して実現した。
鳴子に一泊、弘前市街に一泊した翌朝の第一湯が三本柳温泉だった。
なんとなく青森に行くということになって、二人から勧められたというネガティブな理由。

パッとしない田舎のぼろ宿で、炭酸が強いと聞いていた割には、それほどでもなかった。
泡つきはあったと思うけど、パチパチ弾ける感じではなく、それより炭酸水素塩泉らしい心地よさとちょっと変わった草のような色の湯が印象に残った。
浴室は内湯だけなのだが、その隅に掛け湯槽があり、そこだけ金気が強かったので別源泉かもしれない。

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ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=1.45g/kg
pH=7.96
浴槽の温度=42℃
住所=青森県弘前市百沢温湯7
Tel=0172-83-2508

入之波(しおのは)温泉 <山鳩湯> ☆

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奈良県吉野の奥に山鳩湯はある。
奈良に京都って、あんまりいい温泉がないけど、ここは格別級。
全国から温泉マニアが集まってきてもいいくらい。
内湯といい露天といい、通好みの造りです。
お湯は見た目ほどではないが、5g/kg弱と結構濃い。
ダム湖の湖畔の崖地にへばりついた立地で、ロケーションといい泉質といい、奥会津を思わせる。
ただし、奥会津にはこんな素敵な浴室を持つ宿はない。

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所謂土類のお湯で、内湯の滝のようにお湯が注がれているところではかなりの金気を感じ、口に含むと甘い。
少し加熱しているようで、内湯で39~40℃、露天で38~39℃ほど。
露天は、内湯から流れ込んでくるスタイルだが、余り湯という感じは全くしない。
個人的にはとても体に合うお湯で、ぬる湯になる露天風呂でまったり温泉三昧は幸せである。

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ただし、宿はボロッちく、食事処が明るいのは気に入ったが、どちらかというと日帰り客主体の印象。
部屋には期待しない方がよい。オマケで作ったみたいで最悪の位置取りだ。冷蔵庫もない。
料理は美味い方だが、この内容で一万円を超えるとはコスパ悪し。8千円レベルのサービスだ。
山鳩湯ではとにかく温泉を堪能すべし。

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奈良県吉野郡川上村入之波
TEL:0746-54-0262
http://www.yamabatoyu.yoshino.jp/

河童の湯

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国道400号から元湯に向かう道に入ってすぐのところにある、すっぽん料理屋「河童」に併設された共同浴場のような風呂。「河童の湯」というらしい。
本来は料理を食べにきた客向けのものなのだが、空いていれば入浴をさせてくれることもあるようだ。
興味のある方は昼飯時と夕飯時を避けて訪問してみてはどうだろうか。
塩原の中でも最も素朴な温泉で、無色透明、熱めで癖がない。大人二人で一杯の狭い浴槽で勿論掛け流し。
シンメトリーに2つの浴室があり、各々貸切で利用する。
塩化物泉だろうと思ったら、Cl(394.0mg)よりもHCO3(573.8㎎)の方が多いくらいだった。

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手前が店で、奥が温泉の建物


ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=1,782mg/kg  pH=7.3
住所=栃木県那須塩原市大字上塩原238
Tel=0287-32-2364
http://www.citydo.com/prf/tochigi/guide/sg/160001547.html

中塩原温泉<松の井荘>

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薄ら緑色したお湯は、浴感としては癖のないものでした。
硫化水素イオンと硫化水素ガスを0.3mg/kgずつ含んでおり、硫黄そのものというより硫黄が調味料のような作用をした不思議な匂いがする。
もっとも、温泉ファンでないと気がつかなくても無理はないほどの仄かなもの。
内湯の外に露天がある造りだったらかなりいいだろうと思うが、貸切になる露天は別のところにある。
綺麗でしっとりした雰囲気の宿で、万人に勧められる向き。

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源泉=松の木平戦場源泉
泉質=ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
成分総計=1,722mg/㎏ pH=7.1
住所=栃木県那須郡塩原町中塩原594
TEL=0287-32-2164
http://www3.yomogi.or.jp/matunoi/

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