温泉-14 山梨

ヨシャーの湯

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増富温泉のすぐ手前、みずがき湖の畔にある野湯へ行ってみた。
野湯といっても、人の手により、だいぶ整備されている。
とても入浴用とは思えないが、裸で入る○○な人も、温泉ファンの間には少なくないようだ。

冷たい鉱泉で、夏に顔を洗うと気持ちよい。
みずがき湖は人造湖のようで、昔はここに鉱泉宿があった模様だ。
一癖ある味。なかなかの泉質で、加熱槽+源泉水風呂とした小さな宿が、湖畔に建ったらいいのにと思うほど。

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増富の湯

Imgp9977増富は全国屈指のラジウム含有量を誇る温泉で有名なところだ。ここに行く道路も「増富ラジウムライン」という。
増富温泉は効能で売っており、湯治宿のようなところばかりだが、宿泊料金は安くない。

源泉の温度は低く、冷たい源泉そのままに閉鎖的な空間で入浴する。
加熱したり風通しをよくすると、放射能が薄まってしまうからだ。水のように冷たい源泉に入り、併設している温かい白湯で体を暖めることを繰り返して入浴する。
私も高名な不老閣、金泉閣、津金楼に入ったことがあるが、どこもこのスタイルだった。ただし、不老閣と金泉閣は冷たいといっても、30℃くらいはあった。他より暖かい源泉なのだそうだ。
そしてこの2軒はお年寄りで一杯であった。癌患者が湯治することでも有名なので、雰囲気が重く、私は好きになれない。
塩分と鉄分を多く含み、鉄錆色をしているが、新鮮な状況では無色透明なときもあるようで、一度金泉閣で目にしている。
これらは伝統的な増富のラジウム泉だが、現在もラジウム含有量が高いかは定かではない。

Imgp9982本題の日帰り専門施設である「増富の湯」であるが、前述した昔からある増富温泉とはまったく違う源泉と考えてよい。
ネットを見ていると、ラジウムの効用を有難がる記事も目につくが、間違いである。
見た目こそ他の増富温泉と変らないが、放射能は微々たるものなのだ。
それでも、ここの成分の濃いぬる湯は体によさそうに思っていた。
以前は年に何回かは通っていたくらいだ。足が遠のいた理由は、源泉槽を囲うプールのような空間がカルキ臭ばりばりで不快なこと、混雑していること、建物の雰囲気がまるでよくないこと、山梨でも最も奥まった場所に位置していることの4点だと思う。

今回久しぶりに訪れてみて、例のカルキ臭こそ不快なものの、32℃の加熱源泉浴槽(写真)があまりに素晴らしく心地よかったので興奮した。
入った瞬間、他の温泉では感じられないピリピリ感があった。ごく弱く発泡しているが、そのためだけではない。ごく微量に電気を流しているような、体に浸透してくるような感覚。
入った途端、気持ちよくて「ああ、なにこれ」と唸っていたら、あっという間に1時間経ってしまった。
以前は感じたことはなかったが、どうしてだろう?
少しおいてまた出かけたが、前回ほどではないにしろやはり同様の刺激を確認した。

湯使いは上部湯口から冷たい源泉を出し、加熱湯を槽内注入している。循環の有無は分からないが、鮮度感は泉質もあってあまり感じられない。ただし、32℃の加熱源泉浴槽では僅かに発泡もしているので、それほど悪くはないはずだ。
なお、源泉に浸かれる浴槽は3槽あり、皆温泉設定が異なる。冷たい寝湯から一番高いところで35~36℃。風邪をひかないようご注意を。

○温泉メモ
  泉質=含二酸化炭素・ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
  成分総計=約10g/kg  pH=6.4
  浴槽の温度=20~25℃(?)、32~33℃、35~36℃
  住所=山梨県北杜市須玉町比志6438
  TEL=0551-20-6500
  入浴料金=700円
  HP= http://www.masutominoyu.com/

はやぶさ温泉

Imgp9217はやぶさ温泉は、他人の家に上がりこんだような気軽さがある。
中は庶民的な雰囲気なのに、小さいながらも日本庭園があり、ギャップを感じながらも、これはこれで結構である。
受付の前には、半額近い値段で野菜や果物が売られていた。
休憩座敷の窓からは男湯が丸見えなのだが、なんとも大らか。

Imgp9230温泉は仄かに香る硫黄の匂い。これ以外はさして特色のないお湯ではあるが、湯量はあるようで、掛け流される様が気持ちよい。
ところで、以前訪れたときの記憶ではぬる湯のはずが、この日は40℃近くあったと思う。どうしたのだろう?

Imgp9232 ○温泉メモ
  泉質=アルカリ性単純温泉
  浴槽の温度=39~40℃
  住所=山梨市牧丘町隼818-1
  TEL=0553-35-2611
  入浴料金=500円
  営業時間=10:00-21:00
  URL=http://www.hayabusa-onsen.com/

岩下温泉旅館(旧館)

Imgp8465山梨には、普通の人なら文句が出るくらい冷たい温泉がいくつもある。
怪我の湯治で有名な下部温泉もそうだが、ラジウムで名高い増富温泉然り。
そして、甲府盆地では、この岩下温泉だ。
山梨最古の温泉と謳っている。

分かりづらいところにあり、雁坂道からけっこう離れている。
走湯(そうとう)神社の近くなので、地図で神社を確認するとよいだろう。

Imgp8426岩下温泉旅館は旧館と新館とに分かれており、日帰りできるのは旧館の方。
男女別のやや狭い内湯のほかに、有名な混浴の大浴場がある。露天はない。
男女別の内湯は、浴槽が二つあり、一つは非加熱掛け流し、一つは加熱循環のようだ。
循環とはいえ、客もまばらで、湯が死んでいるという程でもなく、消毒臭も皆無だった。
大浴場のほうは、男女別の内湯と廊下ひとつ隔てた向かい側にあり、脱衣所はないので、裸で廊下を渡る。

Imgp8442_1浸かってみると、イメージどおり下部温泉の源泉館の記憶が甦る。
湯口では温かみを感じるものの、大きな浴槽の湯は、湯などというものではなく、
どうみても水である。成分総量も200mg程と薄く、無色透明で匂いもない。

たしかに冷たいのだが、私が水風呂好きということもあって、なかなか素敵な水風呂大浴槽だなという感想。けっこう長く浸かってしまった。
不思議なことに、体が冷えるという感じはせず、出るのが惜しまれるような心地よさがあった。夏ということもあるだろうが…。
何しろ薄いが、CaとHCO3の比率が高めで、温泉の性格もそれらしいところがあるような気がする。さらさらとして清澄な、という印象。

Imgp8449_1 ○温泉メモ
 源泉名=岩下温泉(第二湧泉)
 泉質=アルカリ性単純温泉
 成分総計=217.4mg/kg pH=8.7
 浴槽の温度=29~30℃(源泉槽、6月)
 住所=山梨県山梨市上岩下1053
 TEL=0553-22-2050
 入浴料金=300円(1時間程度)
 営業時間=9:30~20:00
 休館日=毎週月曜日
 HP= http://iwashita.fruits.jp/index.html

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こちらは新館の玄関。    旧館大浴場の上は、休憩室になっています。

ももの里温泉

Imgp8409ももの里温泉は、同じ山梨県の桃の木温泉と名が似ていますが、まったく別の温泉です。
笛吹市営の施設で、成分総計が124mg/kgと非常に薄い温泉ながら、pH が9.7と高アルカリで、つるつるします。
残念ながら、湯づかいは悪く、全ての温泉浴槽が循環。露天では薄っすらと消毒剤混じりの甘い匂い、内湯では濃い目のカルキ臭がします。
湧出量は880L/分もあるので、掛け流しされないのがとても残念です。
しかしながら、ここは環境がよく、湯船からの眺めもご覧のように 素晴らしいものです。

小さいサウナもついており、水風呂は掛け流されていました。井水でしょうか。
温泉の源泉は32℃なので、温めの水風呂として提供しても面白いだろうなと思います。

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○温泉メモ
 源泉名=一宮町金沢温泉
 泉質=アルカリ性単純温泉
 成分総計=124.2mg/kg pH=9.7
 浴槽の温度=41℃前後
 住所=山梨県笛吹市一宮町金沢387-1
 TEL=0553-47-4126 入浴料金=600円
 営業時間=10:00~21:00
 休館日=毎週木曜日(祝祭日の場合は翌日)、その他管理上必要な日

山口温泉  ☆

Imgp8035さて、山口温泉です。
山梨県のど真ん中、おおよそ温泉などとは無縁そうな住宅街に隠れるようにして建っています。
ここは、最も山梨の温泉らしいお湯が楽しめるところ。
無料で使える休憩室がないので、湯上りはさっさと出てしまうのですが、その点を除けば、ゆっくりできるところです。
何しろ、体温と同じくらいの湯温ですから、たっぷり長湯できます。

Imgp8022場所柄、ご近所の方と温泉マニアしか来ないのか、何度も訪れていますが、混雑していて嫌だと思ったことはありません。
今回も日曜日の昼だというのに、内湯も露天も誰もおらず、1時間ばかり独占できました。これが何より嬉しいです♪

住宅街の温泉らしからぬ豊富な湯量。どばどばと掛け流されています。余計なことはせず、1℃の加熱さえしていません。

Imgp8013湯口では、国母辺りの匂いに加え、金気が混じったような複雑な匂いを放ちます。訪れるたびに微妙に違う気もします。
皮膚には、粒の大きな泡がたくさん付き、とても心地よい感触です。
温いのに加えて、とても温泉を感じさせるお湯のため、長湯していて厭きません。

不満といえば、露天風呂の底がツルツル滑ることです。浅いので、寝湯のような感じで浸かりたいのですが、尻が滑って姿勢が定まりません。内湯ではそんなに滑らないのですが…。

Imgp8036 ○温泉メモ
 泉質=ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 成分総計=1,389mg/kg
 浴槽の温度=36℃(露天) 37℃(内湯)
 住所=山梨県甲斐市篠原477
 TEL=0552-79-2611
 営業時間=9:00~21:45
        (受付~20:15、日曜のみ9:00~21:15)
 月曜定休
 入浴料金=500円

玉穂温泉<中巨摩地区広域事務組合 老人福祉センター>

Imgp8050何年か前に入り口まで来たことがあり、そのときは臨時休館だったかでがっかりしたことだけ覚えています。

山梨屈指のアワアワでした。炭酸がはじける感触までしっかりとあり、たいへん満足です。
さらさらとして気持ちよいお湯。
匂いは湯口でのみはっきり感じられ、国母辺りと似た感じ。
色はウーロン茶色で、国母辺りの煎茶色とは違います。モール泉らしい色です。

かなり楽しめるお湯ですが、露天の造りはやや風情に欠けます。
客も私以外、全員がご老人で、これは浴室を出ても館内全域でそうでしたので、かなり居心地が悪かったです。

○温泉メモ
 泉質=単純温泉
 浴槽の温度=35℃(露天)
 住所=山梨県中央市一町畑
 TEL=055-274-0610
 営業時間=9:30~15:30 月曜定休
 入浴料金=500円(地元の方、身体障害者、60歳以上の方は安くなります)
 HP= http://www17.ocn.ne.jp/~kouiki-r/

トータス温泉

Imgp8047国道20号や黄金温泉の近くにある、質素な造りの施設。
内湯と露天があり、内湯は浴槽が二つある。このうちの一つが源泉掛け流しで湯の花も舞う。
もう一つの浴槽と露天風呂は、半循環だろうか、鮮度が落ち、面白くない。
源泉は熱く、薄い黄金色をしており、少しつるつるする。
匂いはあまりないが、少しばかりモール臭だろうか?

○温泉メモ
 泉質=ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
 成分総計=1,748mg/kg
 浴槽の温度=43℃(源泉槽)、41~42℃(その他)
 住所=山梨県甲府市中小河原町668
 TEL=055-243-2889
 営業時間=10:00~23:00 水曜定休
 入浴料金=500円

ホテル湯王温泉

Imgp8009甲府盆地には多くの温泉が密集しているので、まとめて11湯ばかりはしごしてみました。
それも全て初訪問ばかりです。
最後の訪問地はここ。力尽きることを予想してビジネスホテルに宿泊予約しました。
そのまま川崎に日帰りしてもよいくらい、体力は残っていましたが、まあ無理はしないほうがよいでしょう。

朝が早かったので、さすがに一眠りしてしまい、寝ぼけ眼で夜の9時頃に入ってみました。宿泊者は無料で入れますが、ここの浴場は街の銭湯にもなっているようです。古びた浴室で、刺青の親父なんかもいて、客層は悪かったですね。

まず、手前の浴槽に浸かります。寝起きだったので、加熱で気持ちよかったけど、循環かもしれません。
奥のほうは温く、掛け流しのようでもありましたが、ジェットも付いており、湯口のなかなかいい感じのお湯よりもパワーダウンした感じでした。
湯口のお湯は、国母辺りの温泉に近いですが、少々おとなしめ。
温いので、私などは大歓迎の温度なだけに、湯づかいには釈然としないまま、浴場を後にしました。

Imgp8010部屋はシングルでしたが、ユニットバスでは温泉が出ます。
残念ながら非加熱状態の源泉ではなく、加熱されたものでした。
そのためかどうか分かりませんが、やはりぴんとこないものでした。




最後に、今回の湯巡りコースを記しておきます。
 緑が丘温泉→HOTEL1-2-3→フカサワ温泉
 →玉川温泉→国母温泉→すみよし健康ランド
 →新遊亀温泉→山城温泉→大滝温泉「おふろの国」
 →国母駅前温泉 健康ランド→ホテル湯王温泉
以上11湯で、気に入ったのは、国母温泉と大滝温泉でした。

○温泉メモ
 泉質=単純温泉
 成分総計=576mg/kg 浴槽の温度=36~41℃
 住所=山梨県甲府市住吉5-10-18 TEL=0120-452637
 営業時間=6:00~22:00 入浴料金=380円
 HP= http://www.geocities.jp/hotel_yuouonsen/top.htm

国母駅前温泉 健康ハウス

Imgp7999_1国母! なんて響きのいい町の名でしょう。
この健康ランド、国母(こくぼ)駅から近いんです。歩いて2分もかかりません。
ときどき電車で湯巡りしようかという気分にもなりますね。

しかし、車ならではのはしご湯を楽しむのも悪くはありません。
一日3~4湯が理想的でしょうが、この日は記録作りの意味もあって10湯目。
さすがに疲れ気味でしたが、時間が余ったので、予定外の1湯を加えました。
この後は最終目的地になります。

夕方だったので混んでいましたが、比較的浴場が広く、浴槽もいくつかあるので、不快というほどではなかったかな。
お湯はざんざこ掛け流しで、湯口から水平にお湯が噴出している浴槽まであって、演出してるなあと思った。
これだけで喜ぶマニアも多いことでしょう。

紛らわしい名前だけど、お湯は国母温泉のほうが数段いいかな。

○温泉メモ
 泉質=単純温泉
 成分総計=1,019mg/kg
 浴槽の温度=41℃~
 住所=山梨県中巨摩郡昭和町西条251 
 TEL=055-275-7132
 営業時間=10:00~24:00
 入浴料金=500円