温泉-17 静岡

焼津黒潮温泉<元湯 なかむら館>

Imgp8209焼津港から200~300メートルしか離れていないところにある銭湯のような施設。
銭湯のように大きくはないが、旅館でもないので、なんだか中途半端だが、焼津黒潮温泉の元湯である。
駅近隣の温泉施設でもこのお湯が使われているらしいが、掛け流しの本物はここで楽しめる。源泉は50℃を超えるので、非加熱だろう。

海水よりはだいぶ薄く、マグネシウムが意外と少ないが、それでも海水型のタイプだと思う。
熟成感にはいくらか遠いが、濃厚で疲れるお湯が好きな人は反応するだろう。
飲んでみたが、突き刺さるような苦味。雲見の赤井浜露天を思い出す。最悪の不味さだ。それだけ温泉が強烈ということ。

浴室は換気がよいとは言えず、これだけ強いお湯なので、外気を取り込んだほうがよいと思う。

Imgp8214_1○温泉メモ
 源泉名=高草1号井・高草50号井混合泉
       (50号井は敷地内らしい)
 泉質=カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉
 成分総計=14.8g/kg pH=8.4
 浴槽の温度=41~42℃
 住所=静岡県焼津市駅北1-14-7
 TEL=054-628-4397 入浴料金=400円
 営業時間=14:00~20:00
 休館日=毎週月曜日

赤石温泉<白樺荘>  ☆

赤石温泉「白樺荘」は、2009年6月14日に閉鎖されました。

Imgp8164双方向車線の舗装道路で辿りつくことができるのに、随分と山奥に来た感じがする。
落石が激しく、至るところに大小さまざまな石が転がっており、カーブが多いので対向車にも気を遣う。
危険が伴う道で、運転にも疲れたが、温泉はそんな苦労の甲斐あるものだった。

玉子臭ではなく、何らかの温泉臭という感じで慎ましい硫化水素臭がする。
肌触りは柔らかく、あまりに肌になじむので、一瞬、少し酸性じゃないかと思ったが、逆にアルカリが高いお湯だ。
つるつるするが、重たい感じではなく、さらさらとしている。
温泉の刺激は、硫化水素、高アルカリから、癒し系温泉を特徴付けているお湯の優しさは、重曹成分と、もしかしたらメタ珪酸からきているのだろう。温泉の美しいハーモニーを感じる。 素晴らしい!

Imgp8181_1浴槽は内湯が2槽あり、片側から溢れた湯がもう片側に流れ込むので、温度差が出来ている。
窓は開け放されており、外気と緑の眺めが心地よい。白樺も見えるが、多くはない。

市営であり、入場無料というのが驚き。
施設はだいぶ老朽化しており、近い将来に取り壊されるらしい。
食事はできるが、宿泊はできない。宿泊する場合は、畑薙(はたなぎ)ロッジが近くにあり、1泊2食付5,600円で利用できる。

○温泉メモ
 源泉名=井川赤石1号温泉
 泉質=単純硫黄温泉
 成分総計=702mg/kg pH=9.3
 浴槽の温度=40℃、38~39℃
 住所=静岡県葵区田代1105
 TEL=054-260-2021  入浴料金=無料
 営業時間=10:00~16:00
 休館日=火曜(祝日の場合は翌日)、8月と11月は無休
       年末年始(12月29日~1月3日)


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口坂本温泉

Imgp8150すれ違うのもままならない山道を延々と進み、口坂本という奇妙な名前の集落に辿り着く。集落というほどの規模も感じず、山道沿いにときどき民家がちらちら見える程度。
あまりに寂しいところだが、温泉はなかなか面白い。
「美肌湯」にも勝っているのではないかというほど、つるつるした肌触りが強烈だ。油のような感触とさえ感じたのは、ここがはじめて。
pHは優に10越えかと思われたが、9未満。こうも強い「つるつる」の原因は、やはり炭酸イオン(CO3-)= 54.1mg/kgか。
今まで数百という温泉に入ってきたが、「つるつる」では、ここか「美肌湯」が筆頭に挙がる。
もっとも、いまだ中山平には入っていないので悪しからず。

Imgp8152民宿もあるが、今回入浴したのは市営の日帰り施設。
露天は掛け流しのように見えたが、加熱していて残念。内湯は循環していたが、湯口近辺ではむしろ、露天より温泉の魅力が引き立っていた。
消毒表示があったが、犬のような嗅覚の持ち主でなければ、さほど気にならないだろう。
「つるつる」以外に特筆するところがないので、これにあまり執着のない私には、再訪したいというほどの魅力はなかったが、露天風呂の雰囲気は悪くなかった。

Imgp8153_1 ○温泉メモ
 泉質=含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩温泉
 成分総計=1,161mg/kg pH=8.9
 泉温=36℃ 浴槽の温度=40~41℃
 住所=静岡県静岡市葵区口坂本652
 TEL=054-297-2155  入浴料金=280円
 営業時間=9:30~16:00
 休館日=水曜(祝日の場合は翌日)、 
       年末年始(12月29日~1月2日)
 

平山温泉<龍泉荘>

Imgp8126鄙びが静かで風情あるとは限らない。
床がぎしぎしいっているが、奥ではご老人方のカラオケ交流場となっている。
浴場は客が絶えない。奥まったところにある割には人気がある。

私のようにそれほど年をとっていない温泉ファンは、お湯の良さとムードを求めて温泉に来る。
その点で、田舎のご老人の交流所となっているような処は、お湯の善し悪しは別として、相容れないのだと感じた。

Imgp8122男女別の内湯だけで、男湯の場合、浴槽は3つに分かれているが、お湯の流れは繋がっている。一つ一つは狭い。
分析表をチェックするのを忘れたが、日光湯元や箱根の湯の花温泉でしか嗅いだことがない、化粧品のような甘ったるい硫黄臭がする。
この匂い以外に大きな特徴はない。
冷鉱泉の加熱ではあるが、掛け流しで、湯づかいにはこだわっている様子。
静岡にもこんな硫黄泉があるのだな。

Imgp8118○温泉メモ
 泉質=単純硫黄泉(冷鉱泉)  浴槽の温度=41℃程
 住所=静岡県静岡市葵区平山136-2
 TEL=054-266-2461
 営業時間=9:00-17:00  料金=\500(入浴のみ)

美肌湯

Imgp8089「美肌湯(びじんゆ)」は、ずっと気になっていた静岡市の日帰り温泉施設だ。
静岡駅から近いところにある。訪問するまでは、東京近郊によくある綺麗なスーパー銭湯みたいな施設だろうと思っていたが、実際は一昔前の健康ランドのスタイル。内湯の大浴場のみで、露天はない。


Imgp8106浴場に入ると、硫黄の香りがする。事前情報どおりで思わず笑みがこぼれる。一段高まったところにある小さめの浴槽が硫黄泉。カブラヲ温泉というらしい。掛け流しと表示されている。
浸かると、何だろう、このつるつるとした感触は。関東地方でこれだけつるつるするお湯はちょっと思いつかない。最近入った、あきる野温泉「瀬音の湯」も凄かったが、つるつるの質感が違うものの、「美肌湯」も同等以上(おそらくこちらが上)の強い印象を受けた。
また、「瀬音の湯」では甘い硫黄臭がしているが、ここはもっと硫黄らしい硫黄臭。とにかく本格的な硫黄泉だ。湯は無色透明で、黒い湯の花(硫化鉄)がたくさん舞っている。

Imgp8104ところがである。この温泉は、実はこの敷地で自噴しているのではなく、別の泉源地からタンクローリーで輸送されてきているらしい。
掲示には、一日40トンを輸送しているとある。
40トンあれば、小さな浴槽なので、15~20リットル/分ほどを掛け流すことが可能だが、本当に毎日40トンも輸送しているのだろうか。
とにかく、朝入った限りでは、上物の掛け流し硫黄泉を堪能している実感に偽りなし。
これがタンクローリーで輸送された湯かと思うと、なんとも感動的である。

ここは、もう一つ、籠上温泉というpH9.9の塩化物泉が使われている。こちらは、敷地内に湧出しているにも関わらず、浴槽では循環でしか使用されておらず、とても残念。

それにしても、カブラヲ温泉には惚れこんでしまった。源泉湧出地は表示がない。

[2007.6.5追記]
 「温泉みしゅらん」掲示板で、私の投稿に対してmooさんからご返事がありました。
 カブラヲ温泉の源泉は、「美肌湯」より直線距離で4キロ北西、安部川沿いの山側にあるそうです。
 4トンのタンクローリー2台により運搬されている模様です。

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○温泉メモ
 「カブラヲ温泉」
  泉質=含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
  成分総計=2,103mg/kg pH=8.9 泉温=30℃ 浴槽の温度=40℃(加温)
 「籠上温泉」
  泉質=ナトリウム・塩化物温泉
  成分総計=1,015mg/kg pH=9.9 泉温=42℃ 浴槽の温度=37~41℃
 住所=静岡県静岡市葵区籠上15-15  TEL=054-252-1126
 営業時間=6:00~23:00  休館日=毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)
 入浴料金=800~1,500円(各種コースあり)
 HP=http://www.bijinyu.co.jp/index.html

河内(こうち)温泉<金谷旅館>

Imgp5112正直、伊豆の温泉にはいい印象がありません。 河内温泉は、評判が高く、伊豆のイメージを見直すためにも行ってみたいと思っていたところでした。
それでも、仙人風呂の雰囲気が勝った評価なのではないか、お湯はやっぱり退屈なものではないかなとも思っていました。そういうわけで、新鮮で温泉らしい存在感のあるここのお湯にはたいへん満足しました。単純泉ですが、気品すら感じる良質なものです。硫黄は入っていませんが、温泉らしさのある匂いが湯口から漂います。

仙人風呂は混浴で、タオル巻きの女性もちらほらおりますが、皆女性専用口近辺にしかいない。勿体ないですね。じつは、女性専用口から一番遠いところにある湯口付近が良質なお湯なのですよ。さらに一番奥にあたる仕切られた一角だけが36℃くらいの微温湯になっており、湯口の温度からすると別源泉なのではないかと思ってしまいますが、ここもすこぶる気持ちよいのです。温泉好きの女性には、勇気を出して(?)この湯口付近に陣取ることをお薦めします。 露天もあり、湯口のお湯は悪くありませんでした。

温泉メモ 単純温泉 pH=8.2
       総成分量=400mg/kg
  住所 静岡県下田市河内114-2  TEL 0558-22-0325

下賀茂温泉<かぎや>

Vfts0033下賀茂の温泉には立ち寄り入浴しにくい。銀の湯会館という公営施設もあるのだが、問題外だろうと思い、宿の湯に固執した。共同浴場でもよいのだが、ジモ専なのだ。民宿は分からないが、旅館で立ち寄りできるのはここくらいかもしれない。

ここは南伊豆でも海岸からけっこうな距離離れている。にもかかわらず、やはり海水型の温泉だと思う。ただし、他と違うのは源泉が採取地で100℃以上という高熱であること。水源は地下20~30mと浅いのだそうだ。いったいどういう湯脈なのか、不思議である。

焦げ塩臭などという新語(?)を使ったら怒られるかな? 主張する温泉臭であり、浴感もすこぶるパワフル。総成分量は17gである。入っていてこんなに疲れるお湯は、大磯プリンスホテル以来2度目。湯上りはべとべとする。好きなお湯ではないが、ユニークな魅力があり、温泉ファンなら入ってみる価値があると思う。

内湯は入っていないが、循環かもしれない。露天風呂は加水掛け流し。露天は混浴だが、女性専用時間もある。写真は露天風呂。

温泉メモ 南伊豆温泉 加納3号
       ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 pH=8.4
       総成分量=17g/kg 泉温103.8℃(採取地)
  住所 静岡県賀茂郡南伊豆町加納508  TEL 0558-62-0080

雲見温泉<自湧泉(じゆうせん)>

Imgp5082南伊豆に行ったときに泊まった雲見の民宿には、温泉もついていました。男湯が掛け流しで女湯が循環というのは、残念なところではありますが、魚の仲買人が経営している宿なので、夕食は豪華です。部屋も綺麗でしたし、値段も手ごろで満足できます。
お湯は、赤井浜の露天よりは普通の塩化物泉という感じですが、それでもかなり濃いようです。
少し舐めてみましたが、やはり苦味が効いていました。
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○温泉メモ 塩化物泉 詳細不明
  住所 静岡県賀茂郡松崎町雲見  TEL 0558-45-0352

雲見温泉<赤井浜露天風呂>

Imgp5047目の前はダイビングのメッカになっている磯。ダイバー達が冷えた体を温めに入ってきたりします。裸浴だとかえって違和感がある状況にもなりかねません。
雑誌やガイドブックで見慣れた風景写真を撮ることができました。でも、一歩引くと、風情のないコンクリ小屋です。フナ虫がうようよいて、不潔っぽい感じがします。

Imgp5048ホースから掛け流されているお湯を口にしてみると、これまで味わったことのないひどい不味さです。塩辛さと突き刺すような苦味で、毒でも入っているようです。
 浴感は海水混じりの温泉の印象で、やや中途半端な気もしますが、固いのか柔らかいのかよく分からない、こんにゃくのような湯の感触が珍しいものでした。長く入っていられる微温湯です。

Imgp5050_1 温泉メモ 塩化物泉 詳細不明
  住所 静岡県賀茂郡松崎町雲見