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2006年3月

青堀温泉<静養園>

IMGP6078IMGP6088房総には黒湯が多い。黒湯とは、古代の海草が腐食して、その成分を形成しているものだから、房総の地理的特性から不思議はない。
ここは潮干狩りで有名な富津岬に近い青堀温泉。古くなった建物、B級ビジネスホテルといった雰囲気の、それにしては住宅街の只中にある不思議な施設だ。

源泉は、古く大正二年より地下700mから自噴しているらしい。
透明度20~30cmと決して濃くはない黒湯だが、塩分は比較的濃いようで、舐めると少し塩辛い。
内湯はアンモニア臭を含む。私はアンモニア臭のする黒湯は初めて。この匂いは、循環で際立つことを知っているので、鮮度感のない内湯のほうが露天より濃い匂いであることは、自然に受けとめられた。

IMGP6097男風呂の露天は、露天と言うのはちょっと恥ずかしい。
ホテルの外の駐車スペースに張り出して、そこを竹で簡単に囲っただけの小さな空間だ。頭上には、ホテルの建物の窓がある。ここの湯口では炭酸性の発泡が見られるが、見られないときもある。黒湯では珍しいが、温泉本来のものではないような気もする。しかし、温泉の鮮度は内湯より上だ。
残念なのは、非加熱源泉に浸かれないことだ。あれば、水風呂のようなものになるだろうが、是非とも欲しいところだ。玄関前に掛け流されている源泉に手を触れて、そう思った。

IMGP6109 ○温泉メモ
  源泉=青堀温泉「琥珀の湯」 総成分量=16.9g/kg
   浴槽の温度=40~41℃(加熱)
   住所=千葉県千葉県富津市大堀1528番地
  TEL 0439-87-1221
   入浴時間=未確認 入浴料=600円

濃溝温泉<千寿の湯>

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久しぶりに訪れるとほっとする。なにかそんな趣の風呂だ。狭いながらも楽しい気分になる。
もっとも、他に誰も客が入っていなければの話だ。今回は一人貸切でついていた。
そうでなければ、この記事の内容も変わっていたかもしれない。
自分の家にこれくらいの浴室があっても、それくらいの贅沢が許されてもいいのになどと考えてしまう。
そうしたらもう少し加熱を緩くして、1時間でも入っていられる微温湯にしてしまおう。
できれば、一人分の小さな浴槽を設けて、非加熱槽も作ってしまおう。

お湯は、淡く硫黄の匂いがし、ぬめりとツルツルを感じ、微量ながら泡つきもある。
なんとなく甲府盆地にありそうなお湯で、房総らしくないところが面白い。

○温泉メモ
  重炭酸ソーダ泉(NaHCO3による規定泉) pH=8.5 総成分量=763mg/kg
   浴槽の温度=39~40℃ 湧出量=22リットル/分
   住所 千葉県君津市笹1954-17 TEL 0439-39-3791
   入浴時間 10~22時 定休日 毎週火曜日(祝日の場合翌日)
  入浴料 800円

勝浦温泉

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房総といえば黒湯だが、勝浦温泉は知らなかった。温泉仲間内で評判なので行ってみた。
ぎしぎしいう床の鄙びた一軒屋。オートキャンプ場も併設している。
ここの黒湯は、とりわけツルツルが強い。同時にぬめり(ヌルヌル)もある。炭の匂いがするので驚いた。もしかすると、ヨウ素や臭素が関係しているのかもしれない。
お湯は特徴があるのだが、溜め湯のように見える。お湯が流れていないと、どうも気持ち悪い。
狭いのに客も少なくなく、料金も高い。

○温泉メモ
   ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉) 総成分量=4.4g/kg
   浴槽の温度=41℃
   住所 千葉県勝浦市松野1143 TEL 0470-77-0311
   入浴料 800円

湯岐温泉<山形屋>

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湯岐(ゆぢまた)温泉には三軒の湯治宿がある。その一軒である「山形屋」の風呂は共同浴場の形態を取っている。
宿の外にある岩風呂だ。混浴である。椎間板ヘルニアに効くというので、やって来た。
ここに来る前に立ち寄った志保の湯温泉と似たような成分で、総成分量は200mg/kgもない。
しかし、泉温は志保の湯よりも高い。1時間入ってるのは少々つらい。というのは温度のことだが、それだけでなく、薄い成分のわりに湯疲れするように思う。弱い泡つき、微々硫黄臭がある。
無色透明のお湯で混浴なので、女性にはきつい。宿の中には、女性のために、家庭用ほどの小さな浴室もある。

岩風呂というだけあって、温泉が湧き出している岩を囲んでそのまま浴槽にしている。足元自噴のようなものだが、実際には浴槽内のパイプからお湯が流れ込んでいる。岩盤からはときおりボコボコッと噴出す程度のようだ。
この岩風呂、宿の外にあるせいか、21時で終了してしまう。宿泊だったが、深夜に入浴できないのは残念だった。

さて、椎間板ヘルニアに効くというのはどうだろう? ご主人の話では、少し前に20代の娘さんが椎間板ヘルニアを治しに1週間滞在したという。よくあの岩風呂に入っていたものだと言っていたが、本当に治るのならそれくらいの覚悟は出来そうなのが、この病気である。残念ながら、その後の連絡がないので、効果があったかは分からないそうだ。

○温泉メモ
   単純泉(弱アルカリ性)
   浴槽の温度=38~38.5℃(岩風呂・大)、39~39.5℃(岩風呂・小)  混浴
   住所 福島県東白川郡塙町大字湯岐湯岐字湯岐31 TEL 0247-43-1370
   入浴時間 6~21時(岩風呂) 入浴料 300円 宿泊費 6,300円(2食付)

瀬田温泉<山河の湯>

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「山河の湯」は比較的近所なので、いつか行きたいと思っていたのですが、2300円という高額な料金のためか、いつのまにか存在さえ忘れていた温泉でした。
しかし、やはりご近所の「大江戸東山温泉」の泉質が変わってしまったことから、以前の「大江戸東山温泉」にあったゴムのような匂いとアンモニア臭が恋しくなりました。距離も近い「山河の湯」なら、ひょっとしたらあのお湯をもう一度味わえるのではないかと期待を込めて「山河の湯」に行こうと思い立ったわけです。

開業して10年経つ「山河の湯」ですが、それにしても近い! 場所は二子玉川駅から国道246号を北へ歩いて10分程のところです。
そして温泉は、以前の「大江戸東山温泉」を思わせるものがありました。成分分析表を見ると、総成分量9g台のお湯は強塩泉ではなく、ナトリウム塩化物泉となっています。アンモニアやヨウ素がほとんどなく、それにしてはそれらしき薬品臭とゴムのような匂いが若干あります。

「山河の湯」は、野口悦男氏の主催する「日本温泉遺産を守る会」の認定風呂ということで、つまり源泉掛け流しということらしいのです。本当にそうかは判断できませんでしたが、輪郭のはっきりしたお湯と感じました。
ただ、水着着用のエリアにある源泉を流している処のお湯が、どうも本物の源泉のようなのです。ここは手で触れられるくらい、ちょろちょろお湯を流しているだけなのですが、他のお湯とは違い、水のように温いし、金気臭もします。とっても惹かれるお湯なのですが、明らかに他のお湯とは異なります。
ということは、他のお湯はやはり掛け流しでないのか、少なくとも劣化しているということなのでしょうか?
源泉の泉温は45.5℃なので、この温さもちょっと不可解です。別源泉なのでしょうか?

お湯については、誉めるべきか疑問を呈すべきか判然としないところもあるのですが、素直に楽しめるレベルにはあると思います。大きい内湯が一番いい湯のようでしたが、水着着用の温泉プールのお湯も予想に反してなかなかいい状態でした。
この水着着用のエリアは、猫も歩くのんびりとしたムードです。武蔵野の面影を残す公園の中にあるといった風情でお勧めです。

○温泉メモ
  ナトリウム・塩化物温泉(等張性、弱アルカリ性、高温泉)
   浴槽の温度=41~42℃ 湧出量=350リットル以上/分
   住所 東京都世田谷区瀬田4-15-30 TEL 03-3707-8228
   入浴時間 10~23時(7,8月 ~19時)毎年6月第2月曜日から3日間のみ休館
  入浴料 2,300円(平日13時迄の入場は1,700円)

清河寺温泉

IMGP6022 開業と共に温泉マニアがこぞって乗り込み、有名掲示板サイトに一斉に投稿された施設というのは、あまり例がありません。
以前はパチンコ屋が無料開放していた温泉が、このたび、スーパー銭湯形式の日帰り温泉施設として再出発しました。
無料開放時代は、物凄いアワアワの炭酸泉という評判でしたが、残念ながら私は入っていません。
スーパー銭湯形式になったし、無知な保健所で有名な地区ということらしく、どうせ駄目なお湯になってしまっているのだろうと、半ばあきらめモードでした。
入ってみての結論は「もう一度行きたいとは思わない」ですが、悪いお湯ではありません。
少し弁護すると、男湯ではそれほどでもない泡つきは、女湯のほうでは凄いらしいのです。しかしながら、「男女差別化はやめてほしい」と言ってみても、それは建前になってしまうでしょう。
私はこのお湯に感じるところは、あまりありません。というのは、最近の私は「アワアワ何するものぞ」なのです。
それよりも、体の芯で感じる説明のつかない力を重視します。その意味で、「清河寺温泉」は、あまり興味惹かれないお湯というわけです。

IMGP6016温泉は、露天にいくつもの浴槽がありますが、非加熱源泉掛け流しの「生源泉湯」、加熱掛け流しの「源泉岩風呂」がお湯がよく、好みが分かれるところでしょう。
一般的には、非加熱のほうがよいはずですが、ここでは不思議なことに加熱している「源泉あつ湯」のほうが、お湯がよく感じられました。
とくに湯口では、玉梨温泉や横向温泉を思わせる匂いがしており、少しにんまりとしてしまいました。

○温泉メモ
   ナトリウム-塩化物泉 pH=7.7 総成分量=4,690g/kg
   浴槽の温度=41~42℃(源泉あつ湯)、37℃(生源泉湯)
   住所 埼玉県さいたま市西区大字清河寺683-4 TEL 048-625-7373
   入浴時間 10~25時(土日祝日9時~25時) 入浴料 700円(土日祝日800円)

志保の湯温泉

IMGP5919福島県は温泉天国だが、広い福島県には温泉不毛地帯もあるようだ。
近くに名の知れた温泉街もなく、辛うじて湯岐温泉が知る人ぞ知る温泉として近くにあるくらいの、そんな何もない山間にこの湯はある。
このように書くと、鄙びた秘湯宿を連想するかもしれないが、中身は小奇麗な浴室のある現代風の宿だった。
源泉は無色透明無味で微々硫黄臭がする。泉温29℃そのままを打たせ湯として掛け流す浴槽と、すぐ横に加熱した浴槽とがある。
交互に入るととても気持ちよい。素朴でちょっと物足りない気もするけれど、また来たい気もする。
浴室から出ると、女将さんに「冷たくなかった?」と心配されるが、なにしろ良質な水風呂の大ファンであるので、ご心配なく。

IMGP5923 ○温泉メモ
  泉質=アルカリ性単純温泉 pH=9.5 泉温=29℃
  総成分量=不明(200mg/kgに少し足りないくらいと
  思われる)
   浴槽の温度=28℃と41℃(2月)
   住所 福島県東白川郡塙町大字木野反字吉沢27
  TEL 0247-43-1273
  入浴料=700円

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