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2006年5月

後生掛温泉

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  後生掛温泉はオンドル大部屋の湯治場の印象が強かったのだが、湯治部と旅館部があり、旅館部に宿泊すると、ごく普通の温泉宿であった。いや、普通というより、その応対には至極満足した。とても丁寧で気配りを見せる。料理も値段の割りに満足できるもの。切りたんぽととんぶりを見ると、ここは秋田なんだなと思い出す。写真の内容で一泊1万円しない。
 部屋は2人で6畳間だったので狭く感じたが、ちょっと豪華な造りであるし、旅館部の宿泊者専用の小浴場もあるし、マッサージ椅子も無料で使える。また泊まりに来たい宿である。

 さて、温泉のほうは、高名な割には普通の湯だなと思ったが、決して悪くはない。かなり熱い湯と温めのジャグジー風呂、泥湯、狭くて閉鎖的な露天風呂、サウナなどからなる。
 湯治部と共有の大浴場のお湯は、それほど硫黄を感じない。むしろ、旅館部専用の小浴場のお湯は硫黄泉らしいものであったが、少し物足りない浴感でもある。写真は小浴場のもの。

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○温泉メモ
  泉質=酸性単純硫黄泉(緑礬泉)
   浴槽の温度=43~44℃、39~40℃、38℃(泥湯)、40~41℃(小浴場)
   住所=秋田県鹿角市八幡平後生掛
  TEL=0186-31-2221(旅館部) 0186-31-2222(湯治村) 
   入浴時間=7~19時(季節により道路が閉鎖される時間帯があるので要注意)
  入浴料=400円

蒸けの湯温泉<ふけの湯>

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ふけの湯は八幡平で一番入ってみたいところだった。
こういう直感というのはけっこう当たるもので、今回の八幡平の湯巡りで一番気に入った。
宿の周りは岩場と原野といった感じで寂しいところだが、こんなところでも露天風呂があると素敵な場所に一変するのだから不思議だ。
いや、温泉マニアが不思議といったほうがいいかもしれないのだが…。

宿の中にある内湯と露天は混んでいたので、宿から少し離れたところにある野天風呂の男湯のほうにだけ入った。
野天風呂は、周りに何もない、まるで野外ステージのような混浴風呂と岩場で自然に仕切ったような男女別の風呂と全部で3つある。
ここのお湯は、割と普通の硫化水素泉という感じで、入ったときは39℃もないくらいだったのが、30分もすると急に熱くなってきた。
ロケーションのほうが泉質に勝った感もあるが、硫黄の匂いのする湯も悪くなく、天気のいい日にまた来たい。
そのときは内湯にも入ってみたい。ここのお湯は茶色くなることもあるそうだ。

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○温泉メモ
  泉質=単純酸性泉
   浴槽の温度=38~42℃
   住所=秋田県鹿角市
       八幡平熊沢国有林32林班
  TEL=0186-31-2131(冬季0186-34-2201)
   入浴時間=8~17時(冬季休業)
  入浴料=500円

玉川温泉

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 ついに玉川温泉に来た。ここは癌患者や重い皮膚病患者が救いを求めて集まるところという印象がある。昨夜、銭川温泉に泊まっていた男性も、奥さんが癌で玉川温泉に宿泊しているそうで、送り迎えに来ているとか。半年前から全室満室という話を聞くと、健康人が宿を予約しては申し訳ないという気さえする。

 ここは立ち寄りでもなかなか入浴できないと聞いていたので、道路の開門時刻の少し前から待機していた。そんなに混雑するところが気に入るわけがないのは分かっていたのだが、何しろ高名な温泉なので、入っておかねば温泉通の資格がないようにさえ思えてしまう。

 玉川温泉は日本一の強酸性泉であり、日本一の湧出量を誇るそうだ。
 放射能については、温泉に含まれているものと思っていたが、浴場とは離れた場所に、日本ではここにしかないという北投石による岩盤浴をする場所がある。放射能を浴びる岩盤浴で癌等に効くと謳っているのだが、真偽は分からない。写真に見るように、雨にも構わず、通路で岩盤浴をする人もいて驚いた。テントが用意されているのだが、順番待ちであぶれる人が所構わず岩盤浴を開始するといった具合で、奇妙な光景だった。
 売店に行けば、そういった効能に関する書籍が売られているし、施設のほうでも宣伝している感じがある。入浴料も高いし、商売っ気たっぷりだ。

 さて、あまりに人が多く、浴場の撮影は無理。写真は、ほとんどが岩盤浴場のものとなった。
入浴はしなかったが、岩盤浴場には露天風呂もある。気持ちよさそうな風呂だが、脱衣所もなく、雨も降っているので入るのは遠慮した。どこからも丸見えなので、女性が入るのは無理だろう。(写真にも写っていますが、気が付きますか?)
 この「露天の湯」は、大浴場にも引き湯され、小さな浴槽ながら味わうことが出来る。じつは私、大噴源泉はあまりいいとは思わなかったのだが、この露天の源泉は気に入った。硫黄臭があり、いくらか肌に優しい感じがする。
 大噴源泉のほうは、硫黄臭はなく、隙間がないほどの湯浴み客で、お湯が溌剌としていないように感じる。湧出量日本一といっても、掛け流されている量は、浴槽の大きさの割りにたいしたことはない。日本一酸性の強いお湯は、髭剃り痕がヒリヒリして困る。

 ところで、GWの真只中ということもあってか、湯浴み客は普通の観光客のように見え、深刻な湯治を行っている風の人は見かけなかった。そういう不幸は見たくない。覚悟していたのだが、ほっとした。

○温泉メモ
  源泉=大噴(おおぶき)
  泉質=酸性-含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)・アルミニウム-塩化物泉
  総成分量=約 9g/kg pH=1.2
   浴槽の温度=38℃、40~41℃
   住所=秋田県仙北市田沢湖玉川
  TEL=0187-58-3000
   入浴時間=7~20時(季節により道路が閉鎖される時間帯があるので要注意)
  入浴料=600円

銭川温泉

Imgp6244_1 東北道を降りてから八幡平への道中、想像以上に飲食店やコンビニの類がない。夕食を買うあてが完全に外れてしまった。
 後生掛温泉も銭川温泉も過ぎた先にかろうじて一軒あったコンビニでは、なぜか昨秋の空輸便で輸入した白のヌーヴォーワインを買ってしまった。他のワインの値札が誤って表示されていたのだ。何だか高いなと思ったが、気が付くのが遅かった。GWに半年も前のヌーヴォーワインを売っているのが八幡平というところらしい。

Imgp6237 八幡平に銭川温泉があるというのは知らなかった。宿は谷底にあり、旅館部と湯治部があって、建屋も分かれている。旅館部といっても今は素泊まり専門になっているようだ。湯治部はオンドル式(温泉による床暖房)らしい。宿泊した部屋は旅館部のほう。2階の窓から川が眺められる。雪解けの季節のため、水量が多く、激しく流れる音が心地よい。

 銭川温泉には2本の源泉があって、日帰りで入れるのは1本だけ。おそらく単純泉のほう。もう1本が掛け流される浴室(写真中)は自炊棟の奥のほうにあり、混浴だ。自炊棟のほうは随分と温かった。35℃以下だろう。「こりゃあ気持ちいいや」と長湯したが、風呂場で一緒になった以前にも来たことのある客は「もっと熱かった」と首をかしげる。
 実はポンプの故障だかパイプの損傷だかで、雪解け水が混入したためらしい。本来の湯は味わえなかったが、ぬる湯好きとしてはかえってよかったかもしれない。

Imgp6243_1 日帰りでも入れる湯のほうもそう熱くはない。湯量が細いのに誰かが水で薄めてしまったとかで、ここも39℃くらい。こちらの浴槽の写真(写真下)は朝撮ったもので、湯量が細すぎてなかなかお湯がたまらなかった。
 八幡平でこんなにぬる湯づくしになるとは予想外だった。お湯は素直で入りやすい。


○温泉メモ
  泉質=含ホウ酸食塩泉、単純温泉
   住所=秋田県鹿角市八幡平トロコ
  TEL=0186-31-2336
   入浴時間=7:00~20:00 (朝は問い合わせたほうが無難) 
  入浴料=400円

*** おまけ ***

 道中、目撃したバス。いい味出してます。
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鶯宿温泉<うぐいす旅館>

Imgp6230_1 八幡平に行く前にどこか一湯寄ろうということになって、連れ(男性)はここを提案した。鶯宿温泉は名を聞いたことはあったが、まったく予備知識がなかった。自分で考えない湯巡りコースはお気楽である。
 GWだというのに温泉街は閑散としている。もうよほどの温泉好きでないと、こんなところに来ないのかもしれない。目指すは「うぐいす旅館」。ちょっと探したが、バス停の横の案内図を見れば早かった。
 川の傍に名湯あり、階段を下りていくところに名湯あり、の法則を証明するかのような温泉宿であった。例によって鄙びている。温泉街にはけっこうな数の旅館があるのだが、その中でも最もみすぼらしい外観だ。当然のように混浴。やはり、湯治のお婆ちゃんたちや温泉マニアしか来ないに違いない。

Imgp6223_1 浴槽に敷かれた石の下から絶え間なくボコボコとお湯が湧き出している。ここが本当の足元湧出ということを否定する情報もあるようだが、お湯の新鮮さはそのレベルにあると言っていいのではないだろうか。足元湧出とは別にホースでの温泉注入と加水がなされていたが、別に気にならなかった。
 お湯は無色透明で、仄かに温泉らしい匂いもする。ちょっと熱いので、出たり入ったりしてゆっくりするタイプだろう。秋の宮の博物館のお湯と似ている。正直言うと、それほど好きなタイプのお湯ではないのだが、いい温泉だと言える。連れはたいへん感動していた。

○温泉メモ
  泉質=アルカリ性単純温泉
   浴槽の温度=43℃(加水あり)  混浴
   住所=岩手県雫石町鶯宿
  TEL=019-695-2039
   入浴時間=要問い合わせ
  入浴料=200円

笹谷温泉<保養館一乃湯>

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 山形県との県境にある宮城県の温泉。笹谷(ささや)I.Cを降りてすぐのところにあるが、関東ではその名を聞かない。宿泊したが、うらぶれた日帰り施設に宿泊部屋がついたようなところで、旅館の雰囲気を求めて行くと失望するだろう。

Imgp6220 お湯は、ナトリウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩・塩化物泉という泉質で、珍しいらしい。 基本的に循環だが、写真の小さな浴槽は新鮮なお湯が多く供給されているようで、なかなか気持ちよい。鉄錆色の粉がたくさん浮遊している。
 サウナと水風呂もついており、水風呂も気持ちよい。まったく別の源泉と思われる露天もある。脱衣室を出たところに飲泉所があり、ここの源泉は癖がある感じ。

Imgp6202Imgp6207Imgp6219 部屋は6畳だった。8,000円ほどの宿泊費だったと思うが、この値段では夕食の量が少ない(写真に白米と味噌汁が付く)。味は美味しいほう。
 ここは自炊用の調理場が綺麗なので、自炊もいいだろう。

○温泉メモ
  泉質=ナトリウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩・塩化物泉
  総成分量=約6.4g/kg(約半分が硫酸イオン)
   浴槽の温度=41~42℃(熱交換による加熱)
   住所=宮城県柴田郡川崎町今宿スド15-3
  TEL=0224-84-5626
   入浴時間=要問い合わせ
  入浴料=1,200円

GWは…

GWが終わりました。
雨にたたられながらも、東北へ4泊5日で湯巡り旅してきました。全部で9湯。ゆっくり入ることを心がけました。
2泊は八幡平で過ごし、未入湯で懸案だった有名な温泉を堪能しました。
後日、じっくりレポしていきます。しかし、北東北の有名処をクリアしてゆくに連れて、言われているほどのお湯ではないなという感想も正直なところあります。伝統やロケーションのよさに惑わされず、よいお湯を求め続けていきたいと思います。

笹谷温泉「一乃湯」(泊)、鶯宿温泉「うぐいす旅館」、銭川温泉(泊)、玉川温泉、ふけの湯、後生掛温泉(泊)、松川温泉「松楓荘」、横向温泉「中の湯旅館」(泊)、土湯温泉「富士屋」

以上の9湯。お湯のよさは横向がダントツで、ロケーションでは「ふけの湯」の露天(建物と離れているほう)、お湯の鮮度では横向と「うぐいす旅館」といったところ。後生掛はお湯はともあれ宿泊満足度高いです(湯治棟ではなく旅館のほう)。なお、宿のぼろさにおいて、横向を超えるところはない。ということで、同行者と意見が一致しました(^^;

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