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2007年4月

草津温泉<駿河屋旅館>

Imgp7636「わたの湯」を引く共同浴場はなく、温泉街中心部の有名どころにもその湯を引く宿はないようだ。
結局、中心街から離れたペンションやテルメテルメの時間湯でしか出会えない湯と思っていたので、今まで入る機会がなかった。
ところが、最近得たネット情報で、あのお饅頭通り(私はこう呼んでいる)に「わたの湯」を引いている素泊まり専門宿があることを知り、勇んで訪れてみた。

Imgp7640「するがや」は、宿というより、みやげ屋が本業のようだ。
湯畑源泉とわたの湯源泉を引いており、それぞれ1つの浴室がある。宿泊も出来るが、立ち寄りの場合は1時間単位で貸切となる。

「わたの湯」は草津らしからぬマイルドな湯だった。奈良屋で白旗源泉に浸かった直後だったので、なおさらその違いははっきりした。
これでも草津の湯か、と舐めてみると、やっぱりポッカレモン。ここだって、pHは2.1だ。硫黄は白旗より感じない。

Imgp7632Imgp7645←身を沈めた途端、白濁した。






○温泉メモ
  泉質=酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)
  成分総計=1.67g/kg
  浴槽の温度=42℃
  住所=群馬県吾妻郡草津町草津507-1 TEL=0279-88-2217 フリーダイヤル 0120-026282
  立ち寄り時間=10~15時(時間外でも宿泊客がいなければ、融通が利くようなので、要確認)
  立ち寄り料金=2,000円(2人貸切)、1,500円(1人貸切)
  HP= http://www13.ocn.ne.jp/~surugaya/

草津温泉<奈良屋旅館>

Imgp7614草津温泉について書くのは難しい。
蔵王温泉もそうだが、酸性泉を理解するのは何より難しい気がする。
好きな人は好きだが、苦手という人も多いし、皮膚が弱くないボクでさえ、何がよいのか分からなくなるときがある。
同じ源泉なのに、空気に触れた時間の違いなどにより、まるで違うお湯に感じられることが多い。


Imgp7629_1草津では温泉をあまり真面目に考えない方がよい。むしろ、巨大な温泉遺産を受け継ぐ街自体を楽しむべきだろう。
湯量豊富で高原リゾートと下町情緒が同居する街。本当の意味で賑わいがある温泉街なんて、関東、東北では草津くらいじゃないだろうか。


Imgp7625那須湯本のように震えるような熟成した感触や鋭い硫黄臭が欲しくはなるが、ぴんと張り詰めた浴感は草津温泉の魅力だ。
白旗の湯が一番分かりやすい気がするのだけれど、休日賑わう共同浴場より、ここのお湯。奈良屋旅館は良質の白旗源泉を楽しめるところではないだろうか。

※男女浴場は深夜に交代するようです。

○温泉メモ
  泉質=酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)
  成分総計=1.74g/kg
  浴槽の温度=42℃
  住所=群馬県吾妻郡草津町草津396番地 TEL=0279-88-2311
  立ち寄り時間=?(要確認) 立ち寄り料金=1,200円
  HP= http://www.kusatsu-naraya.co.jp/

肘折温泉<三春屋>  ☆

Imgp3416三春屋は、とくに目立った佇まいでもなく、その湯の素晴らしさを知らなければ立ち寄る気にはならなかっただろう。
半地下の浴室は混浴だが、家族風呂と言った方がよいのかもしれない。
窓の外は、肘折温泉の目抜き通りで、温泉客の足音や話し声が聞こえてくる。
温泉街のすぐ足元に、こんな素晴らしい温泉が満たされている湯船があるとは面白い。

Imgp3418肘折のお湯は炭酸水素塩泉ばかりのようだが、入り比べてみると、それぞれ異なり、様々なお湯を楽しめるように思う。
多くの宿が組合共同源泉を使っているが、独自源泉のある宿もある。お湯の評判は、独自源泉のほうが高いようだ。

宿の他に3つの共同浴場があるが、共同浴場の源泉はそこでしか味わえないようだ。共同浴場では、上の湯と下の湯(疝気湯)に入ったが、どちらもなかなかの味わいだった。しかし、三春屋の独自源泉は、もっと素晴らしい。成分はそう濃くはないと思うが、金気を含む力強いものだ。とても熱いが、何度でも入りたくなる。

三春屋は別館もあるが、そちらではこのお湯は味わえない。宿泊の際はお間違いなく。

○温泉メモ
  泉質=ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
  浴槽の温度=44~45℃
  住所=山形県最上郡大蔵村肘折温泉497 TEL=0233-76-2036
  HP= http://www.miharuyaga.com/

蔵王温泉<おおみや旅館>  ☆

Imgp2167_1蔵王温泉は全国第2位のpHの低さを誇る、所謂強酸性泉だ。
それでも、痛いくらいに刺激的なのは、目に入ったときと傷があるときくらいだろうか。
意外とマイルドな肌触りという気がする。
舐めるとポッカレモンのように酸っぱいので、長湯はしないほうがよいのだろうが、何しろ気持ちよい。
酸性の強さで全国第1位の玉川温泉(秋田県)など、人が一杯で嫌になるものだから、ここは本当にお勧めだなぁ。

Imgp3163_3蔵王温泉には2年半前の夏に初めて訪れ、代表的なところを周ったが、期待過剰だった。
環境もとりたててどうこう言うようなものはない。冬ならスキーで賑わう温泉街も、夏では見るべきものがない。

そのような状況で、「ここは違う!」と、気を取り直したのが、「おおみや旅館」だった。
まず、空間がよい。気の利いた眺望などがあるわけではないが、木の浴室にざんざこ掛け流しが気持ちよい。
近江屋源泉1号、2号、3号が味わえる。3号は、男女日替わりの片方の浴室、玉子風呂のないほうのみ。
でも、この玉子風呂のまん丸い形状がまた素敵なのです。

お湯は、空間の魔術なのか、本当にお湯が抜きん出てよいのか、三度訪れましたが、いつも大満足です。

Imgp3175蔵王の不思議。それは、有名な上の湯、下の湯(共に共同浴場)の源泉が、近江屋3号泉であるらしいにも関わらず、その印象がおおみや旅館のものとまったく異なるところです。

草津もそうですが、蔵王のお湯は見た目ほど硫黄を感じない。上の湯、下の湯もそう。なのに同じ源泉のはずのおおみや旅館の3号泉は、はっきりと硫黄泉なのです。
実は、私、いまだに共同浴場のお湯は近江屋2号泉の間違いなのではないかと疑っています(笑)。

【2012年9月追記】
何年か前に下の湯の源泉が変わりまして、硫黄の濃いお湯になりました


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○温泉メモ
  泉質=酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
  成分総計=約3.2~3.5g/kg pH=1.3~1.4
  浴槽の温度=40~43℃
  住所=山形県山形市蔵王温泉46 TEL=023-694-2112
  立ち寄り時間=10:30~14:00 ※要確認
  HP= http://www.zao-onsen.co.jp/top.html
  ※露天風呂は冬の間、閉鎖するそうです。

手白澤温泉  ☆☆☆

Imgp2513一昨年の10月下旬、紅葉真っ盛りの頃に温泉仲間のオフ会で行った温泉で、奥鬼怒4湯の最奥にあります。
日光沢温泉に立ち寄り入浴した後、宿泊場所として訪れました。
日光沢も手白澤も、それまで入ってきた温泉の中でも別格によく感じられたのは、オフ会の楽しさや紅葉の美しさも手伝っていたのかもしれません。
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何しろ、写真のヒュッテが見えてきたときから、幻想的な美しささえ感じていました。
こんな山奥とは思えない、デザイナーズのようなお洒落な建物。内湯や露天まで風情たっぷりです。
夕食はフレンチと和食の中間のようなコース料理です。とても美味しく、何もかも完璧な温泉宿です。
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温泉は重曹泉のような性格を持った硫黄泉。薄白濁の湯は、優しい肌触り。温泉臭からは爽やかな清涼感を感じます。
露天は温く、長湯もできるくらいでした。
力強くはありませんが、薄白濁の気品のあるお湯という印象があります。


Imgp2490この夜、あの新潟大震災があり、夕食前から夕食中にかけて、ここでもかなり揺れたことが妙な思い出になってしまいました。





○温泉メモ
  泉質=単純硫黄泉(硫化水素型) 成分総計=624mg/kg pH=6.9
  浴槽の温度=露天38~39℃、内湯=39~40℃
  住所=栃木県日光市川俣870 TEL=0288-96-0156
  立ち寄り入浴不可
  HP= http://www.teshirosawa.co.jp

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日光沢温泉  ☆

Imgp2474_1時間が経てば経つほど、また行きたくてしょうがない温泉があります。
そんなに行きたいのなら行ってくればよいじゃないかと言われそうだけれど、ここは簡単には行けません。
日光沢温泉のある奥鬼怒温泉郷へは、ここへ行くのもけっこうたいへんな女夫淵温泉で車を降り、山道のハイキングコースを2時間以上歩かなければなりません。

Imgp2484奥鬼怒温泉郷には4つの温泉施設があり、ここは最も知られていないかもしれません。ご覧のような山小屋で、登山者のためにあるという感じです。
温泉は内湯と2つの露天があり、それぞれ源泉が異なるそうです。
露天は日帰り入浴も受け付けていますが、どちらも混浴。内湯は男女別か否か分かりません。

2つの露天に入りましたが、記憶では、干物系の匂いが入ったような(?)少し変わった硫黄臭のする白く濁った湯と、もうひとつは無色透明のおそらく単純泉です。どちらも素晴らしく、当時(2年少し前)はどちらも甲乙付けがたいと思っていましたが、今は無色透明のお湯のほうが恋しくてしかたありません。こちらはぬるま湯で、何時間でも入っていられそうでした。湯口が2つあり、出ているお湯が異なっていたので、日光沢の源泉は4つ以上あるのかもしれません。無色透明のぬるま湯の片方の湯口では、金気も含まれていたと思います。写真はこのお湯のほうですが、ご覧のように浴槽もたいへん素敵です。
ああ、入りたい…。

○温泉メモ
  泉質=不明  成分総計=不明
  浴槽の温度=露天36~38℃と41~42℃位だったと思います
  住所=栃木県日光市川俣   TEL=0288-96-0316
  営業時間=冬期閉鎖しているはずなので、要問い合わせ

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