ブラヴォーグ 山中千尋
これは、山中千尋の最高傑作だと思う。
今までの千尋のアルバムと違って、全曲無駄なく、まとまり感がある。
素直に「ブラボー!」を言う。
1:アクエリアン・メロディ
最後の方で鶏がコケコッコーと鳴いているようで、ユーモラス(そのつもりなのかな?)。
2:カリヨン
これぞ、千尋の真骨頂! 変化に満ちて果てしなく続くフレーズ。一瞬たりとも緩みはない。
一筆書き音楽の行く着くところまで行ったインテリジェンスでエキサイティングなアートなのだ。
6:ブーラヴォーグ
アルバムタイトル曲。千尋による造語。2つのベースが先導していくなか、懐かしげでハーモニックなコードがピアノで奏でられ、なんとも構造的にエンディングを迎える。
こういう現代音楽的な表現は今までも挑戦してきた千尋だが、これが一番成功していると思う。
7:ドイス・ブラ・ラ、ドイス・ブラ・カ
いかにも南米っぽい哀愁のあるメロディ。しかし安っぽくならず、リラックスして聴ける演奏。こういうのは今までの千尋にはなかったような…。
8:サークル
序奏は煩い。こういうのが時々現れる嫌だった要素なのだ(好みの問題ではある)。
続く展開があまりに古典的なジャズなのだが、これが素晴らしく、あーあ、いい演奏だったということになってしまう。
千尋はスイングする心をしっかりと継承しているピアニストだ。
10:スタッカート
その昔、フランス6人組の一人、プーランクのLPやCDを買い集めたことがありました。
軽妙酒脱な中に人懐こい哀愁が漂っていて、素敵な作曲家です。
千尋はクラシックから転向してきたピアニストなので、僕の感性、音楽脳とうまくフィットするのかもしれない。
12:バックストローク・ダンス
泣ける! エンディングはこれしか考えられないカリスマな1曲。
僕が購入したCDには初回特典DVDが付いていました。
ブルックリンの観光ビデオのような街の美しさ。行きたくなっちゃいます。
山中千尋のトークは、ライブのMCを除けば、昔、「情熱大陸」(TBS)に出演したとき以来かな。
ジャケットの写真もそうだけど、どうもこのあいだ会って話した人のように思えてならない。
そういう不思議な魅力のある人なのだ。
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