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A Cold December Night   ERIN BODE

Erin
渋谷のHMVが閉店して3か月になるが、愛着のある店がなくなったのは寂びしい限りだ。
少なくとも100枚、もしかすると200枚、ここでCDを買ったと思う。
視聴コーナーで気に入るアルバムと出会えることは、10枚に1枚あるかないか。
そんな中で最も印象に残っているのが、エリン・ボーディの“The Little Garden”との出会いだ。
このブログでも取り上げ、最大の賛辞を贈ったつもりだが、その後そんなに直ぐに新作が出るとは思わず、このクリスマスアルバムが出ていることに気が付いたのは、発売後1年近く経ってからになってしまった。
冬の音楽なので、夏に気が付くよりよかったかな。

エリン・ボーディの音楽は、歌の魅力に溢れている。
「聖しこの夜」がこんなに素敵に感じたことはない。
そして、この歌声だけではない魅力が、エリン・ボーディ・バンドにはある。
アコースティックで内省的な演奏は、シンプルでありながら、実は恐ろしく精巧でマニアックな執着を持っているものだと感じるのだ。
ある意味、エリンの可憐で清楚で爽やかな歌とは対照的でさえある、音楽オタク的世界がそこにはある。
それが一番色濃く出ているのが、3曲あるエリンの作曲のうち、アルバムタイトルにもなっている”Cold December Night”だと思う。
ボーカルと同じくらい耳に入ってくるのがドラムというのは、あまり記憶がない。ディレク・フィリップスのドラムは、シンプルなのに凝っている。歌うでもなくリズムを冷たく刻んでいるに過ぎないのに、この魅力は何だろう? アダム・マネスのフェンダー・ローズとの絡みがため息ばかりの美しさだ。
 
“A Cold December Night”(邦題:静かな夜に)は、前作"The Little Garden"と音楽的に同じ方向でありながら、トラディショナルなクリスマスソングを多く収録しているためか、だいぶ聴きやすくなっている。初めて聴くのに、全曲、すーっと入ってくる感じがあった。
ただし、そこにも、息を止めて聴き入ってしまう緊張感があり、矛盾するようだが、なんとも心が癒される音楽になっている。
実に不思議で、感動的な音楽に出会えたことを感謝するばかり。

実は、11月17日に新譜“Photograph”が出るらしい。今度はエレキギターが入るそうで、ちょっと心配やら期待するやら…。なにやら楽しみである。

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