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2010年11月

白骨温泉<煤香庵>

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白骨温泉は、山間にぽつんぽつんと何軒かの宿が立っている感じの寂しいところだ。
所謂、温泉街といった風情はない。昼食を取るとすれば、ここ「煤香庵」とあと一軒くらいしかない。
だけれど、この煤香庵の雰囲気はよい。旅館に上がり込んだような民芸調の趣が田舎に来たという気分にさせてくれる。

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メニューはたいしたものはないが、値段も高くはない。温泉で炊いたお粥は、少し硫黄臭いが、美味しかった。
小さいけれど露天風呂があり、立ち寄り入浴できる。ただし、やはり食事処がメインで、温泉はおまけといった感じだ。

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 湯の花膳 850円 温泉粥、虹鱒甘露煮、温泉玉子、香の物、御味噌汁
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それでも、掛け流しメインの本格派日帰り温泉施設で小洒落た食事処が付いているところとなると、他には「初花」(山梨)と「天山」(箱根)くらいしかパッと思いつかない。
日帰り湯巡りの折り返し休憩に使える施設だと思う。もっとも、東京から日帰りするには勿体ない距離ではあるが…。

温泉は、店の経営が斎藤旅館なので、源泉(湯元5号)も旅館と同じかもしれない。
ここも土類系の硫黄泉だが、あっさり目な印象の白骨温泉の中では、なかなか重厚な浴感がある。「泡の湯」や「ゑびすや」の湯よりも力強い。
浴場は露天風呂だけ張り出したような狭い空間なので、期待して入るとがっかりするかもしれない。
向こう正面の宿は少し低いところに位置しており、十分な距離があるため、なかなか眺望のよい露天風呂となっている。

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○温泉メモ
  泉質=含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
  成分総計=約2g/kg    Ca2+ =209.1mg/kg HS- =7.3mg/kg H2S =20.7mg/kg  pH=6.6
  住所=長野県松本市安曇白骨温泉
  TEL=0263-93-2311
  営業期間=4月下旬~11月(HPを確認のこと)
  定休日=水曜日
   日帰り入浴時間=10~18時
  入浴料=700円
  HP= http://www.baikoan.net/

乗鞍高原温泉<滝見館>  ☆

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乗鞍高原温泉は数年前に一度、宿の立ち寄り入浴をしたときから好印象を持っている。
前回、白骨温泉に行ったときに素通りしたのが勿体なく思えて、1か月もしないうちに再訪した。
今度は素通りでなく、乗鞍高原温泉に浸かるために。

選んだ宿は、前回の温泉旅より日が浅いので、節約して夕食のみ付けて7,500円の民宿(2食付が普通)。
民宿というよりロッジという感じだが、建物は古い。
古くても清潔感はあるし、料理はこの値段で嘘みたいに美味しい。大女将の手料理だそう。
アペリティフは、庭で取れた山葡萄のお酒。季節だったので、乗鞍産の松茸も二品付いた。土瓶蒸しと天ぷらで頂く。

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    内湯も露天も底がすのこになっている。
    内湯から溢れた湯を露天に流すため、露天の方が白濁が強い。
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そして、風呂は写真のように趣きある内湯と白樺を眺める露天まで付いている。白樺が眺められる風呂は意外とないので、嬉しい限り。
天気が悪かったのが残念だったが、温泉は最高だった。

乗鞍高原温泉は、すぐ隣の白骨温泉とは全く性質が異なる温泉で、所謂、火山系の酸性硫黄泉。硫黄と硫酸イオンを多く含む、パワフルで凶暴な湯だ。
浴室に続く廊下を進むと、硫化水素の匂いが漂いだし、脱衣所のドアを開けると、あまりの匂いの強さに興奮する。硫化水素ガスが75.8mg/kgも含まれているのだ。
窓を開けないと危険な温泉だが、よく承知して、ここでは長湯は避ける。
引き湯距離はけっこうあるはずだが、湯にまろやかさも出ていいのかもしれない。若干加熱しているはずだ。

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R0014825 ○温泉メモ
  泉質=単純硫黄泉(硫化水素型)
  住所=長野県松本市安曇乗鞍高原温泉
  TEL=0263-93-2412
   HP= http://www.takimikan.net/

まつか

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何軒か長野で食事を取ってきて分かるのは、長野の人は濃い目の味を好むようだということ。
鰻屋さんも、松本の「まつか」で6軒目だが、岡谷の「観光荘」ほどではないにしろ、けっこう濃くて甘かったな。
10月末の松本は寒く、おかげで具合を悪くしたけれど、やはり寒いところでは、濃い味が支持されるのだろう。
自分の好みでは、鰻の蒲焼といえど、タレの甘さはごく控えめの方がいい。

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しかし、鰻の蒸し、焼きの技術が高いのだろう。鰻そのものの出来は文句ない。
鰻は肉厚でありながら、旨みを失わない良質なもの。炭の香りがするというのは、こういうことかと思わせる。
一番安い「うな丼」1,800円に、連れの鰻先生と合資で「肝焼き」800円を注文したけれど、肝焼きも素直に美味しかった。
蒲焼より好きな白焼がメニューにないのは残念だけど、車だから、どうせ日本酒も呑めないか…。

歴史ある城下町で代々営む老舗の貫録。長く続いてほしい一軒です。

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住所=長野県松本市中央3-2-29
Tel=0263-32-0747
営業時間=11:30~(売り切れじまい) 予約不可
【注意】11:00前から待ち列ができ、11時くらいに開店することがあります。12時くらいには売り切れるという噂があります。
お昼しか営業していません。
定休日=毎週木曜日

白骨温泉<ゑびすや>

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白骨温泉といえば、泡の湯にしか入ったことがなかったので、もっと白骨を知ろうと、かねてから気になっていた「ゑびすや」さんに立ち寄り入浴しました。
白骨でも奥の方、随分と細い道を入ったところにあります。門構えはパッとしませんが、中はちょっと高級な感じ。

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浴室は内湯と露天があり、内湯から露天へは階段を下りて行きます。露天風呂の前には、黄色く色づいた桂の木があって、いい感じです。
内湯は適温(41℃ほど)でしたが、露天の湯は、やや温め(38~39℃ほど)でした。
そして、何といっても、硫黄泉では珍しい温泉成分の堆積物が浴槽の縁を飾る様が見事です。硫黄泉といっても、土類系で、堆積物はカルシウムでしょう。
湯は硫酸系の硫黄泉のようにとんがっておらず、少し物足りないくらいに穏やかです。硫黄が濃いので、油断できませんが…。それにしても、泡の湯とは随分と違う湯と感じました。

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○温泉メモ
  泉質=含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
  成分総計=1,845mg/kg    Ca2+ =194.8mg/kg HS- =4.9mg/kg H2S =17.6mg/kg  pH=6.5
  住所=長野県松本市安曇白骨温泉4206-2
  TEL=0263-93-2031
   日帰り入浴時間=11~16時
  入浴料=770円
  HP= http://www.e-bi-su-ya.com/

別所温泉<花屋>

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温泉地というのは、その泉質と無関係に格みたいなものがあって、同じ程度の宿でも、温泉地によって宿泊費に差が開く。
別所温泉は、長野県としては格が高いところだと思う。そのせいか、今まで別所温泉の湯には浸かったことがなかった。
折角、別所に泊まるのだから、雰囲気のいいところをと、敷地の広い「花屋」に決めた。大正ロマンの宿という印象にも惹かれた。

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中に通されると、Webで見たとおりの渡り廊下と素敵な庭が現れる。まさに癒しの空間。
しかし、6,500坪もの敷地を有している割には、それほど大きな庭ではないので、他にも散歩できる庭園があるのだろうと思い、聞いてみたが、ここだけと言う。
部屋によっては、外側の庭(あるかどうかも分からない)が見えるのかもしれない。
「花家」の宿泊は、本館と離れに分かれており、渡り廊下で繋がっている。離れといっても、そんなに奥ではない。

残念なのは、僕が通された部屋は、平面図を見る限り、どうやらこの宿で最低の部屋のようだったこと。
窓からは、展望風呂という内湯の屋根が見えるくらい。いくら温泉ファンでも、部屋の窓から湯けむりばかりを眺めて嬉しいというわけがない。

「花屋」は人気の宿で、なかなか予約が取れない。やっと1室空きを見つけてネット予約したのだが、ネットにはいい部屋は回らないのかもしれない。こうなると、やはり離れだとどうなるかが気になる。
離れには部屋ごとに内湯が付くそうだが、それよりも居心地の良い空間に、旅の癒しを求めたい。

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ところで、本館の建屋についてだが、床は軋み、隣室の物音も聞こえ、やはり古さは否めない。
大正ロマンを感じるのは、ロビーと朝食を取る食堂。
朝食は、部屋食と食堂を選べたが、「花屋」を楽しむのなら、食堂を選ぶべき。満員だと断られることもあるそう。
食事は、松茸の季節だったので、少しは出ることを期待したが、裏切られた。信州随一の松茸産地なのに…。ただし、別注でオーダーすることができる。
料理の味は、もう少し頑張ってというレベル。量は多くなく、丁度よい。

夕食
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朝食
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そして、一番大事な温泉は、満足いくものだった。
浴場は、離れの内風呂を除けば、大理石風呂、展望風呂、露天風呂の3種類あり、露天風呂は男女別。大理石風呂と展望風呂(共に内湯)は時間制で男女交替となる。
すべて同じ源泉(4号源泉)のようだった。展望風呂は混んでいたため、大理石風呂と露天風呂だけ浸かった。
大理石風呂の雰囲気は、これも大正ロマンなのかもしれない。四万温泉の「積善館」を思い出すが、「花屋」の大理石風呂の方が好きだ。
湯の色は、湯口では透明のように見えるが、湯船では薄らと緑色になる。思いのほか、硫黄が強くて嬉しかった。
アルカリが強いのは、この辺りの他の温泉でも共通だと思うが、少しであるが色がついているのは別所くらいか。これも硫黄が強いためだろう。

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○温泉メモ
  泉質=単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)
  成分総計=329mg/kg    HS- =12.4mg/kg  SO4 2- =90.8mg/kg
  住所=長野県上田市別所温泉169番地
  TEL=0268-38-3131(9:00~19:00受付)
   HP= hanaya.naganoken.jp/
  参考宿泊費=19,000円(本館、一人あたり、紅葉シーズン平日)

八ヶ岳倶楽部の楓

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八ヶ岳倶楽部の楓

雨の紅葉

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雨の紅葉

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恍焉~人違いな誘惑

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松本城の鯉

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