蕎麦

山の実

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長野県で最も評価の高い蕎麦屋に行ってみた。
何しろ意外な立地に驚いた。北志賀・竜王スキー場のゲレンデの一番上になるのか、リフト降り場の前にある。
竜王スキー場と言えば、学生時代に滑りに来たことがあるはずだが、何も記憶がない。
分かりにくい場所で、店に辿り着くのに2回も電話して道を尋ねてしまった。
竜王スキー場に着いたら、周りを見渡して、リフトがあれば、その上を目指すことだ。
右手に案内所を過ぎると、Y字路があり、左右に分かれる道の間にヤマザキの店が見える。
そこを右に進み、Uカーブをそのまま上り、リフトを潜る形で直進。細々と道は続き、あと500~600mくらい。
だいぶお役に立てたのではないか、このブログ。

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佇まいは、ゲレンデによくある普通のレストラン。まるで蕎麦屋という感じがしないので、大丈夫かと思ってしまう。
でも、店内は広くて、こういうところで蕎麦というのも面白くていいかと思う。

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まず、サービスで蕎麦の実のおかゆが出てきた。初めて食べる。質素で美味しい。
蕎麦は出てきた瞬間、目が反応した。やはり写真ではそう見えないが、緑がかった細い蕎麦で、表面はスッキリ。
ひと目で只者でないと分かるが、食べてみると意外に薄味?
というより、食べ慣れている蕎麦の味とは少し違うもののようにも思える。
蕎麦の香りはする方で、何か根本的に製法が違うのかもしれない。つゆは普通。
日本一の蕎麦かもしれないという程の期待があったので、予想と違うものが出てきて面食らったという感じ。
勿論、たいへん美味しいのだが、今の僕には、相応しい評価はできないようにも思う。

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そのかわり、蕎麦のピッツァは素直に美味しかった。
信州白味噌、えのき茸、ねぎ、そばの実が材料で、その順で主張している。
そばのピッツァというより、信州味ピッツァといった風。
独創的で山の素材のハーモニーが素晴らしい仕上がり。誰にでもお勧めできる。

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山の実
http://hdayi.com/yamanomi/

長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬11700-315(竜王スキー場内)
0269-33-7577

◇気に入り度
 蕎麦      A
 つゆ      B
 そばのピッツア AA
 雰囲気    A

室町砂場

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日本橋には蕎麦屋が多い。日本橋と言えば江戸文化、江戸の食文化と言えば蕎麦。
江戸文化を現代に食す、風情をも味わうなら、日本橋ほど似合う街はない。
その中でも老舗と言えば、日本橋室町にある砂場。明治2年の創業になる。

室町砂場には行こうと思って行ったわけではなく、別の用事で歩いていたら偶然発見した。
砂場と言えば、二十年ほど前に赤坂の砂場に入ったことがある。
思えば、蕎麦屋探訪のルーツがそれだったかもしれないが、友人と一緒に「別にそれほど美味いというほどでもない」という感想だった。
そして、ここ室町も然り。
老舗と伝統が好きな人が褒めるところであり、美味い蕎麦を探訪する向きではない。

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天ざる、天もり発祥の店ということだが、天もりと言っても、天ぷらの盛り合わせが付いた蕎麦ではなく、かき揚げを入れた甘く濃いつゆに蕎麦を浸けて食す。
そもそも、天ぷらをどっぷりつゆに浸してあるというスタイルが既にダメ。甘く濃過ぎる味もお下品。

そういうわけで、私が求める蕎麦屋とはベクトルが違う。
この店は社交場として、仲間と賑やかな雰囲気を楽しむ店だと思う。
そういう店としては雰囲気がある。門構えからしていい。お値段は高いが…。

なお、ざるともりとは蕎麦が違うらしい。もりは一番粉、ざるは更科とのこと。私が頂いたのは大もりと(別の日に)天もりで、共に一番粉だったよう。

室町砂場
東京都中央区日本橋室町
JR総武線新日本橋駅(改札口)徒歩3分、JR神田駅徒歩3分
地下鉄銀座線三越前駅徒歩4分
Tel. 03-3241-4038

◇気に入り度

 蕎麦      B
 つゆ      B(もり) C(天もり)
 酒の取り揃え C
 雰囲気     B

玉笑

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いつのまにか、渋谷に美味い蕎麦を出す店ができていた。
恵比寿から引っ越してきたようだ。
主人は、恵比寿にあった「竹やぶ」で修業した人らしい。

普通のせいろはメニューになく、粗挽きせいろを選ぶことになる。
ざらざらとした穀物感のある蕎麦だ。
適度なもっちり感と適度なコシが両立し、切れがある。そして、十分な蕎麦の香り。
見事な蕎麦だが、つゆは塩辛さが喉奥を突く感じなのが残念なところ。

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お酒は取り扱う品が少なすぎるので、もっと増やしてほしい。4種の日本酒のうち、千円で飲めるのは純米2種のみで、あとは手の出ない値段だった。

料理のメニューは、他の手打ち蕎麦屋と比べると、いくらか異なる世界という内容だが、こういった超拘り蕎麦屋には珍しいことではない。二品頼んでみた。
えびの味噌漬け焼きは、甘く美味しい。
板わさは値の張るものだろうが、強い魚臭さがどうにも気になる。

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お酒には蕎麦味噌が付く。

全体的に、少し偏ったメニューに、非常に悪いコストパフォーマンスと言えるが、それも「竹やぶ」から引き継いだものだろう。
なによりも、渋谷にこんなに美味い蕎麦を供す店ができたことが嬉しい。

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テーブル8席、カウンター6席。


玉笑(たまわらい)
東京都渋谷区神宮前5-23-3
渋谷駅徒歩10分(原宿駅からも同じくらい)
Tel. 03-5485-0025
月曜定休、臨時休業、蕎麦切れ店じまいあり
※電話確認を勧めます

◇ 気に入り度
 蕎麦     AA
 つゆ     B
 料理・肴   A
 酒の取り揃え C
 雰囲気    A

よしみや

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「よしみや」さんに最初に入店したのは、10年以上も前になる。
当時、漫画家で江戸文化に通じた杉浦日向子さん(故人)の通う店として知られていた存在だった。
その頃は近所に住んでいたので、何の知識もなく入店したが、なんだか上品すぎて味気ない蕎麦という風に感じた。
ここの蕎麦を美味しいと思うようになったのは、比較的最近のことだ。
再び近所に住むようになって、この一年あまりは頻繁に通っている。

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淡白で上品な蕎麦の味わいは、昔も今も変わっていない。
のど越しのよい蕎麦で、夏にせいろで食べるのには打ってつけだと思う。

店内は昔ながらの庶民的風情の漂う蕎麦屋さん。
ただ、数名の女性スタッフが、凛としたサービスを提供しており、いくらかの格式を漂わせている。

R0018906酒の種類は多くはないが、日本酒は美味いのを揃えている。
ことに「源左衛門」。発泡性にごり酒の美酒。これが目当てで通っているというのが本当のところかもしれない。
そして、「波瀬正吉」には独自の世界がある。「月山」もスタンダードな吟醸酒で楽しめた(訪問日が異なるため、写真のメニューには載っていない)。




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R0019061一品料理では、それほど手の込んだものはないが、種類は多くまあまあ。
平日夜(17:00~19:30)には限定品書きで「そば屋酒肴」というメニューがあり、通常この店では味わえない蕎麦寿司やそばがきも登場する。
もっとも、これらはそれほどの味わいでもない。やはり「よしみや」さんは、蕎麦と天ぷらが美味いと思う。
また、「かけ」が美味いそば屋ということでは、特にお勧めできる。

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よしみや
神奈川県川崎市宮前区小台1-19-5
東急田園都市線鷺沼駅徒歩2分
Tel. 044-853-0753

http://www.e-4438.com/

◇ 気に入り度
 蕎麦     A
 つゆ     A
 料理・肴   A
 酒の取り揃え A
 雰囲気    A

蕎亭 菱屋

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甲府盆地を車で走ることが多い。温泉目的で訪れるのだが、食事処では鰻とほうとうの店が多い気がする。
日本蕎麦を甲府で食すというのはあまりイメージが合わないが、桃源郷で有名な御坂辺りで探してみると、この店がヒットした。

「蕎亭 菱屋」さんは、見つけるのが難しい。歩いていけばすぐ見つかりそうだが、車からは発見しにくい。
おかげで3度も店の前を通り過ぎ、4度目でようやく店があることに気が付いた。
住宅街の只中、広い緑豊かな敷地に佇んでいる。これはちょっと驚いた。予想以上にいい雰囲気じゃないか。

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昼過ぎに店に入ると、客はまあまあの入り。店内は広くはなく、奥に座敷があるようでもあったが、メインのいす席は大きなダイニングテーブル一つに、4人掛けが3テーブル。
なんとなくやる気のなさが漂っており、メニューも多くはない。
三色蕎麦があったので、迷わず頼む。せいろ、田舎、けしきりから成る。メニューにはないが、天ぷらを付けてもらった。

出てきた天ぷらは、特筆するほどのものでもなかったが、蕎麦は何か違う。
侮ったらいけないなあという、くたびれた職人の最後の誇りのようなものを感じた。
お昼の営業だけのようなので、使い勝手が悪いのが残念だが、いつかまた寄りたい店だ。

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蕎亭 菱屋
山梨県笛吹市八代町南595
055-265-2889
ランチ営業

◇気に入り度
 蕎麦   A
 つゆ   B
 雰囲気  B

車家

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野猿街道沿いに「車家」の看板を左折すると、けっこう広い駐車場がある。
その奥に鬱蒼とした茂みに隠れて民家が佇んでいる。この建物は、奥会津の民家を移築したものらしい。
こんなところに田舎風情の粋な蕎麦屋があったとは。。。

店内は、ご覧のように写真映えがする。天井が高い空間は気持ちよい。

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料理はいける。天ぷらこそ、野菜の旨味を感じられない仕上がりで残念だったが、本日の前菜とおぼろ豆腐は素晴らしかった。
本日の前菜は、鴨肉、唐辛子(辛くない)、茄子、みょうが等を素材に、ごま風味に仕上げた一品。これが素晴らしく美味しい。
おぼろ豆腐は塩でいただく。とろけるような柔らかさ。豆腐がジューシーな旨味を放つことに驚く。

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ダッタンそばは、山葵の代わりに辛味噌が付く。

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さて、蕎麦は意外なほどもっちりとしており、少しばさばさした感じで、私の好みとは異なったが、これはこういうスタイルだろうと納得した。なにか風格は感じる。蕎麦つゆは最高だった。
珍しいのは、韃靼蕎麦(メニューでは「ダッタンそば」)が用意されていること。普通のせいろより色が黄緑色っぽく見える。風味は普通の蕎麦より少し癖があるようだが、蕎麦の味も濃く、美味しくいただける(今回は味見だけ)。
次に来るときは、そば寿司の付く天せいろか、うどんもよさそうだ。

車家
東京都八王子市越野3-10
042-676-9505
http://www.soba-kurumaya.co.jp/index.html

◇気に入り度
 蕎麦      B
 つゆ      AA
 酒の取り揃え B
 料理・肴    A
 雰囲気    AA

千寿 竹やぶ

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北千住にある「千寿 竹やぶ」へ行った。
云わずと知れた「竹やぶ」系列の店で、ネット上の評判もよい。
「竹やぶ」と言えば柏が本家で、都内では六本木ヒルズ店がミシュランの一つ星を獲得している。
柏や六本木の店には行ったことがないが、六本木の店の前身らしい、恵比寿にあった店に一度入ったことがある。
バーのような穴倉的空間の薄暗い店で、たいそう落ち着かなかったことだけ記憶している。

私が「竹やぶ」に持つ印象は、お値段はひどく高いけどパーフェクト。
箱根と、鬼怒川(茨城県)の店に入っての印象だ。
それだけに、北千住にある、もう一つの23区内の「竹やぶ」には期待しないわけがない。

しかし、しかし、その期待は見事に裏切られた。
不味いというわけではない。
所謂「竹やぶ」のスタイルとは大きくかけ離れていると、私には感じられた。
鬼怒川の店で感じた匠の技、蕎麦だけでなく、豆腐や掻揚げにまで及ぶ求道の精神が、私を「竹やぶ」信者としているのだ。

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さて、「千寿 竹やぶ」は、箱根や鬼怒川の店のような、ぶっとんだ一級品を求める店ではなかった。
もっと、肩の力を抜いて、お酒でも飲みながら、蕎麦を楽しんでください。
そう言っているのが聞こえてくる。それは、酒の肴となる一品メニューの多さが語っている。
値段も、そこそこ高いけれど、箱根や鬼怒川の店のように、「たったこれだけ?」という極端に勿体ぶった量しか出てこない、というわけでもない。
普通の蕎麦屋に比べれば値段は高いが、下町文化に根差した蕎麦酒房を志向している。

ただ、料理はさほど腕が立つとは思えない。普通である。量は値段の割に少ない。
「竹やぶ」の看板を使わなければ、もう少し褒めてもよかったと思う。
なにしろ、蕎麦屋は酒(日本酒)を呑むところだと私は思っている。こういうスタイルは大歓迎だ。

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田舎そばは、きしめんのような形でユニーク。

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http://www.k5.dion.ne.jp/~takeyabu/

◇気に入り度
 蕎麦      B
 つゆ      B
 酒の取り揃え B
 料理・肴    B
 雰囲気    A

いけや

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伊香保温泉の町中にある蕎麦屋。石段街からは離れているが、深夜25時まで営業しているというのが凄い。
伊香保温泉に日帰りで行って、帰りに立ち寄るなんて使い方もよさそうだ。
座敷間だけの小さな店ながら、なかなか本格的。更級、ゆずきり、田舎の三色蕎麦を頂いた。
味は、東京のそこそこの店には敵わないが、温泉街の蕎麦屋としては優秀だ。

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群馬県渋川市伊香保町伊香保378-1
Tel. 0279-72-3193
11:00~25:00
木曜定休


◇気に入り度
 蕎麦   B
 つゆ   B
 雰囲気  B

慈久庵

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噂の蕎麦屋に行った。一度は行かねば、蕎麦好きを名乗る資格がないようにも思えたから。
ここは、千利休のような目をした店主が(意味不明?)一人で切り盛りする店だ。
食べログの評価では、日本一の蕎麦屋ということになるが、接客面で難がある様子で、賛否両論、真っ二つ。それで高得点ということは、たくさん記事を書いている食通に受けがよく、そうでない人には酷評される傾向があるということか。

私としては、およそ蕎麦屋らしくない、洋館のようでもある、何やら不思議な空間を存分楽しめたことがよかった。
2月の土曜日の一番乗りだったが、開店後暫くは暖炉を炊いておらず、寒かったことを除けば快適だった。

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蕎麦は少し緑色がかっているのだが、写真にそれが出ないのが不思議だ。見るからにただならぬ蕎麦で、ほとんど香りがしないが、鼻に近づけると濃縮された穀物の香りがする。
ただ、真冬だったせいか、異様に冷たい蕎麦で、味が分からなくなるほどなのには参った。
そのかわり、蕎麦がきは素晴らしい。味噌につけて食するのには少々違和感を感じたが、美味しい蕎麦がきだ。やはり、蕎麦屋を評するときは、蕎麦がきも食してからにすべきだと思う。
コースの最初に出てきた蒟蒻は、まるで魚の刺身を食べているような食感で、これまで食べた蒟蒻で最高のものだった。

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地葱の天ぷら                 デザート(柿のうんてろ)

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慈久庵(じきゅうあん) 茨城県常陸太田市天下野町2162
http://www.jikyuan.co.jp/

R0016851R0016852_2◇気に入り度
 蕎麦      A
 つゆ (記憶がありません)
 酒の取り揃え C
 料理・肴    AA
 雰囲気     A 

打心蕎庵

Imgp1701_3私が育った世田谷区北東部では、最近になって本格的な蕎麦屋が増えてきた。
それに気がついて、通いなれた「安曇野」(三軒茶屋)のほか、先日記事にした「東風」(三軒茶屋)、「石はら」(松蔭神社)、「武屋」(三軒茶屋)、「七つ海堂」(代沢)、「打心蕎庵(だしんそあん)」(下北沢)と周ってみたが、蕎麦の真髄を感じさせ、酒を呑むのにも最高なのは「東風」、つゆが美味しく、雰囲気なら世田谷一と思わせるのが「打心蕎庵」だ。
蕎麦屋を語る際、料理の味の他にもいろいろな要素があるが、この2店は味だけじゃない他の魅力も兼ね備えていると思う。

Imgp1715_2日本酒や酒の肴の品揃え、バーみたいなお洒落な雰囲気が魅力の「東風」に対し、「打心蕎庵」はどこか京都の雰囲気がある和風の小奇麗な店だ。近所のおば様方の集会に使えそうなのも「打心蕎庵」の方かと思う。

少し煩いことを言うと、メニュー全体の完成度が高いわけでもなく、接客も店員の数の割には機能していない感じで、どこか素人くさい。
それでもこの店の魅力は他を圧倒している。
なんだか癒されるのだ。



Imgp1645_2代沢の閑静な住宅街の中、森厳寺の真迎えにあるため、店の周りは鬱蒼としている。
店の敷地内と森厳寺には、区の保存樹木の指定を受けた見事なイチョウの巨木がある。

店主は京都らしさを演出しようと、この立地にかなり拘ったと推察できる。その思惑は見事成功しているのではないか。
その証拠に、駅から遠い立地にも拘わらず、客足は途絶えない。

Imgp1699蕎麦に箸を進めながら、全てを忘れて癒されるには、とてもいいところだと思う。そのためには、できれば空いているときに来たい。

料理については、とにかく蕎麦が美味しい。いわゆる「せいろ」である「秋そば」、他店では「田舎蕎麦」と呼ぶことも多い「挽きぐるみそば」があり、どちらも上出来。汁がバランスよく深みがあって感心する。

酒の肴では、この店で手作りしている「板わさ」がお勧め。色の付いた方が帆立、白い方がはもを素材にしている。
天ぷらは何も言わなくても塩とつゆの両方が出てくる。
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http://www.dashinsoan.com/

◇気に入り度
 蕎麦      A
 つゆ      AA
 酒の取り揃え B
 料理・肴    A
 雰囲気     AA

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