温泉-01 青森

湯段温泉<静明館>

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一般受けする温泉地然とした嶽温泉の近くにある湯段温泉は、貸別荘のような建物が建ち並ぶ奥に数件からなる、ひっそりとした温泉地。
どの宿も古いようで、この先ちょっと心配になる雰囲気。今回立ち寄ったのは、静明館。やはり高齢の御婆ちゃんに料金を払って湯浴みした。
ミニマムな浴室は温泉マニアには受けるだろうか。温度は40℃くらい。泡付きあり、甘めの出汁味タイプ。それほど癖のないマイルドな土類系というところ。
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源泉=湯段温泉組合6号線
泉質=マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
浴槽の温泉=40℃
住所=青森県弘前市常盤野湯段萢28-1
Tel=0172-83-2150

嶽温泉<小島旅館>  ☆

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岩木山山麓にある温泉で、こじんまりではあるが温泉街としてまとまっていて一般受けしているのが嶽温泉だ。

蔵王温泉をマイルドにした感じの酸性硫黄泉で、なかなかよい。
小島旅館は如何にも昭和風の古い建物だが、汚い感じはせず、この浴室も私はすこぶる気に入った。
浴室は内湯しかないようだったが、温度の異なる二つの浴槽があり、温い方(写真手前)は40℃くらいだったろうか、この手の泉質にしては温めで私好みだった。

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酸性・含硫黄―カルシウム―塩化物泉
成分総計=2,991mg/kg
pH=2.15
浴槽の温度=40℃, 43℃
住所=青森県弘前市大字常盤野字湯の沢20
Tel=0172-83-2130
HP=http://kojimaryokan.com/

百沢(ひゃくさわ)温泉<㈱百沢温泉>

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津軽三味線のライブを聴くために弘前市街に泊ったのですが、もしそれがなければここに素泊まりするつもりでした。

百沢温泉は如何にも土類系の炭酸泉で、金気も多く、力強いお湯です。
メイン浴槽の他に一人用の小さな浴槽があって、そこでは炭酸がはじけています。

けっこう熱い湯なのでゆっくりできません。
客もひっきりなしに来る人気の施設で、なんとなく馴染めませんでした。
ほんの数分で退散したのですが、それでもぐったりしてしまいました。
岩木山周辺を代表する温泉だと思います。

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=3,990mg/kg
pH=6.6
浴槽の温度=43~44℃
住所=青森県弘前市百沢字寺沢290-9
Tel=0172-83-2226
外来入浴時間=8:00~22:00
宿泊=4,150円~(素泊まりのみ) ※更に安い湯治部屋もあったはず

三本柳温泉旅館

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七年半ぶりの青森の湯巡り。GWを利用して実現した。
鳴子に一泊、弘前市街に一泊した翌朝の第一湯が三本柳温泉だった。
なんとなく青森に行くということになって、二人から勧められたというネガティブな理由。

パッとしない田舎のぼろ宿で、炭酸が強いと聞いていた割には、それほどでもなかった。
泡つきはあったと思うけど、パチパチ弾ける感じではなく、それより炭酸水素塩泉らしい心地よさとちょっと変わった草のような色の湯が印象に残った。
浴室は内湯だけなのだが、その隅に掛け湯槽があり、そこだけ金気が強かったので別源泉かもしれない。

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ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=1.45g/kg
pH=7.96
浴槽の温度=42℃
住所=青森県弘前市百沢温湯7
Tel=0172-83-2508

湯坂温泉<石楠花荘>

2倉庫のようながらんとした空間に小さな浴槽があります。微温湯ですが、何十分も入り続けられるほど温くはありません。
清涼感のある粉っぽい硫黄の匂い。飲むと苦味のきいた味。薄く青白い綺麗な色をしています。
あっさりしているようで、けっこう主張する硫黄のお湯です。
これぞ硫黄泉の王道という気もしてきます。
成分表を見ると、二酸化炭素ガスが多いので、清涼感はこれによるものかもしれません。

あんまり気持ちよくて、長湯していたら、硫黄の毒に当たり、帰り道は頭痛に悩まされました。でも、頭痛を覚悟しても入りたくなる温泉です。

1恐山のすぐ隣、歩いても5分くらいの場所にある温泉なのですが、恐山温泉とはまるで違う泉質です。

石楠花荘は、食事処のようですが、宿泊もできるようです。ただし、建物はかなり年期が入っており、床も傷んでいる箇所がありました。長く続いてほしいと思います。

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○温泉メモ
   源泉名=湯坂温泉1号泉
  泉質=単純硫黄泉(硫化水素型)  
  pH=不明(弱酸性)
  総成分量=1,720mg/kg
  浴槽の温度=39℃
  住所 青森県むつ市大字田名部字宇曽利山
   TEL 0175-22-3824
 入浴料=200円 営業期間 5~10月

恐山温泉

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くねくねした山道からいきなり視界が開け、現われた宇曽利湖の光景は、素晴らしかった。
山々に囲まれた形で、湖とちょうどよい大きさの平原があり、外の世界と隔絶されたような独特の雰囲気を醸し出す地形を呈している。
湖岸から寺院に向かっては白色の地面、湖面は鮮やかな緑色に輝き、見事なコントラストだ。

なにしろ「人は死んでお山に行く」のキャッチフレーズがあるところだ。何か神秘的な、非日常的な空気を感じることを期待していた。
時間が足りなかったので、宇曽利湖は車中から眺めるにとどめ、賽の河原にも行かなかった。
それでも、湖岸へ流れ込む硫黄の匂いを嗅いだとき、五感すべてが共鳴する興奮を覚えた。

湖の前には、砂利が敷かれた広大な駐車場があり、既に何十台もの車がとまっている。
民家のような佇まいの本堂では、「イタコの口寄せ」という青色の看板が立っている。場にそぐわない派手な看板だなと思い、近づくと、降霊の最中のようである。
イタコは見えなかったが、イタコの前の客が見えた。
胡散臭いが霊とかいったものは苦手である。すぐその場を離れて奥へ向かった。

寺務所や宿坊は、最近新築されたらしく、見入ってしまうほど立派である。
一番奥の薬師堂では、賽銭を入れずに覗き込むだけの観光客がほとんどだ。
周辺の殺伐とした雰囲気といい、ここは寺というより、テーマパークのようだと思う。テーマは「あの世との境界」だろう。
数十枚の写真を撮ったが、温泉や寺院建築ばかりで、テーマパーク然としたオカルト趣味の様相を記録してこなかったのは、今にして思えば勿体なかった。
総門を撮影した写真に雲のようなものが大きく写っていて、ああやっぱりなという感じであった。気持ち悪いのですぐ消してしまったが、ここに公開してみても面白かったなと少し後悔している。

温泉は、境内に共同浴場のような佇まいで、冷抜の湯、古滝の湯、薬師の湯の3つがあり、冷抜の湯と薬師の湯が男湯、古滝の湯が女湯となっている。このほか、宿坊の宿泊者用の浴室と、宿坊の裏に混浴の花染の湯がある。

冷抜の湯に入浴し、薬師の湯と花染の湯はお湯に触れてきた。煎茶のような薄い黄色をしており、どこもそう変らないように思うが、冷抜の湯が一番硫黄の匂いがしていたかもしれない。一言でいうとなんとも渋い硫黄泉だ。
浸かっているとお経を読む声が聞こえ始め、なんとも神妙な気持ちになる。


○温泉メモ
   詳細不明 酸性硫黄泉
   浴槽の温度=43~45℃と思われる
   住所 青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2 TEL 0175-22-3825
   入浴時間 未確認 入浴料 500円(入浴は無料だが入山料が必要)

石神温泉<プレジャーランド>

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下風呂から恐山に行く途中、立ち寄った。30g/kgを超す青森県の強塩泉はどのようなものか楽しみにしていた。

刺激的な黄色、かなりの塩辛さ、どっしりとした浴感。しかし、奥行きのあるお湯とは感じられなかった。あまり感想がなくて書くのに困る。休憩室からの展望はなかなかいいけれど、浴場からの展望は望めず、施設全体の雰囲気はB級だ。国道沿いだから温泉好きは立ち寄ってみてもいいだろうが、強くは勧めない。

○温泉メモ
   関根3号泉 ナトリウム-塩化物強塩泉
   源泉40.3度 浴槽の温度=41~42℃ 総成分量 32.39g/kg
   住所 青森県むつ市北関根ノ内袖角地342-33 TEL 0175-25-2411
   入浴時間 6~22時 入浴料 350円 

下風呂温泉<さつき荘>

Makuga珍しい黒い色の硫化水素泉があると知って宿泊した。
宿泊を予約する電話で、大女将さんが、しきりに「ぼろいけど」を繰り返しながら、「温泉はいいよ」と案内する。

宿に着くと、大女将さんのお孫さんだろうか、高校生くらいの男の子に浴室に案内される。白い膜が水面を覆っており、ちょっと引いてしまう。マニアで喜ぶ人はいるだろうが、一般的にはいかがなものか…。

Satsukisou_4浴室やその周りは手入れされておらず、まるでちらかった人の家に上がりこんだような気持ちになる。そういう覚悟をした温泉好きな人には勧められる。温泉はとてもよいからだ。栃木の硫化水素泉に近い感じで、下風呂でも大湯とはまったく違うお湯だ。ジーンとくる硫化水素臭がマニア心を揺すぶる。
湯口に袋をかぶせて黒いお湯を濾過していたので、それほど黒い色ではなかった。黒くないときもあるらしい。





Onsengai 部屋の窓から、昔、鉄道計画があったという、その敷設跡になるアーチ橋が見えた。後で気付いたのだが、そこに足湯があるらしい。足湯のお湯は、さつき荘の源泉だ。
なお、温泉街の写真、右手の小豆色の建物がさつき荘である。




○温泉メモ
 下風呂温泉海辺地2号 ホウ酸-含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型)
 総成分量=不明 浴槽の温度=43℃以上
 住所 青森県下北郡風間浦村字下風呂33  TEL 0175-36-2625
 入浴料 不明 入浴時間 7~21時(問い合わせするのが無難) ※家族風呂ひとつのみ

下風呂温泉<大湯>

Ohyu烏賊漁と温泉の町、下風呂温泉には大湯、新湯の2つの共同浴場とこの2つの源泉を引く宿がひしめく。今回の下北湯巡りでは、個性的なお湯らしい「大湯」に入ることにした。

地元の先客が多く、残念ながら写真の撮影は諦めたが、期待どおりの個性的なお湯を楽しむことができた。白濁しており、すっと鼻孔に抜ける硫化水素臭ではなく、こもった甘いような匂いがする硫化水素泉だ。ここまで来ないとなかなかお目にかかれない泉質かとも思う。硫黄泉というより、含硫黄塩化物泉という感じ。かなりの酸性のようだ。

浴槽に注がれる湯が細く、熱いので先客が止めていた。そのせいか、若干鮮度感に不満が残る気もしたが、十分良い湯。こんど下風呂に来るときは、大湯源泉を引く宿に泊まってみたいものだ。

○温泉メモ
 大湯源泉 泉質等未確認 浴槽の温度=42~44℃ 白濁
 住所 青森県下北郡風間浦大字下風呂  TEL 0175-36-2824

桑畑温泉<湯ん湯ん>

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下北半島で最初に入ることになった温泉です。郡司勇氏の本に名前が載っていたので気になっていたのです。
ここは、本州の最北に近い温泉です。これより北もあるけれど、遥遥ここまで来て最北に来たという感慨がありました。というのも、海の向こうに北海道が見えるからです。嗚呼、なんという恵まれた展望なのでしょう!
浴場から海側に出る扉を開けると、裸で涼むスペースがあるのですが、露天風呂がありません。これはなんとも惜しいところです。

浴室内には湯気が立ちこめ、グレー色のお湯は薬品臭を放ちます。浸かった途端、縛られるようなヘビィな浴感です。入ったときの感覚で、掛け流しと思い込んでいましたが、他のサイトに半循環と書かれていました。私は物理的構造を細かくチェックしませんでしたが、鮮度感は十分あります。42℃以上ありそうな熱いお湯ですが、源泉は35℃。源泉を非加熱で味わってみたいというところが本音ですが、なかなか素敵な温泉です。

○温泉メモ
 桑畑温泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
 総成分量=9,470mg/kg 浴槽の温度=42~43℃ グレー 薬品臭
 住所 青森県下北郡風間浦村易国間字湯ノ上1-1  TEL 0175-32-6045
  営業時間 10~22時(12~3月は~21:00) 第2月曜休
 入浴料 300円 サウナ・水風呂あり

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