温泉-05 山形

肘折温泉<三春屋>  ☆

Imgp3416三春屋は、とくに目立った佇まいでもなく、その湯の素晴らしさを知らなければ立ち寄る気にはならなかっただろう。
半地下の浴室は混浴だが、家族風呂と言った方がよいのかもしれない。
窓の外は、肘折温泉の目抜き通りで、温泉客の足音や話し声が聞こえてくる。
温泉街のすぐ足元に、こんな素晴らしい温泉が満たされている湯船があるとは面白い。

Imgp3418肘折のお湯は炭酸水素塩泉ばかりのようだが、入り比べてみると、それぞれ異なり、様々なお湯を楽しめるように思う。
多くの宿が組合共同源泉を使っているが、独自源泉のある宿もある。お湯の評判は、独自源泉のほうが高いようだ。

宿の他に3つの共同浴場があるが、共同浴場の源泉はそこでしか味わえないようだ。共同浴場では、上の湯と下の湯(疝気湯)に入ったが、どちらもなかなかの味わいだった。しかし、三春屋の独自源泉は、もっと素晴らしい。成分はそう濃くはないと思うが、金気を含む力強いものだ。とても熱いが、何度でも入りたくなる。

三春屋は別館もあるが、そちらではこのお湯は味わえない。宿泊の際はお間違いなく。

○温泉メモ
  泉質=ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
  浴槽の温度=44~45℃
  住所=山形県最上郡大蔵村肘折温泉497 TEL=0233-76-2036
  HP= http://www.miharuyaga.com/

蔵王温泉<おおみや旅館>  ☆

Imgp2167_1蔵王温泉は全国第2位のpHの低さを誇る、所謂強酸性泉だ。
それでも、痛いくらいに刺激的なのは、目に入ったときと傷があるときくらいだろうか。
意外とマイルドな肌触りという気がする。
舐めるとポッカレモンのように酸っぱいので、長湯はしないほうがよいのだろうが、何しろ気持ちよい。
酸性の強さで全国第1位の玉川温泉(秋田県)など、人が一杯で嫌になるものだから、ここは本当にお勧めだなぁ。

Imgp3163_3蔵王温泉には2年半前の夏に初めて訪れ、代表的なところを周ったが、期待過剰だった。
環境もとりたててどうこう言うようなものはない。冬ならスキーで賑わう温泉街も、夏では見るべきものがない。

そのような状況で、「ここは違う!」と、気を取り直したのが、「おおみや旅館」だった。
まず、空間がよい。気の利いた眺望などがあるわけではないが、木の浴室にざんざこ掛け流しが気持ちよい。
近江屋源泉1号、2号、3号が味わえる。3号は、男女日替わりの片方の浴室、玉子風呂のないほうのみ。
でも、この玉子風呂のまん丸い形状がまた素敵なのです。

お湯は、空間の魔術なのか、本当にお湯が抜きん出てよいのか、三度訪れましたが、いつも大満足です。

Imgp3175蔵王の不思議。それは、有名な上の湯、下の湯(共に共同浴場)の源泉が、近江屋3号泉であるらしいにも関わらず、その印象がおおみや旅館のものとまったく異なるところです。

草津もそうですが、蔵王のお湯は見た目ほど硫黄を感じない。上の湯、下の湯もそう。なのに同じ源泉のはずのおおみや旅館の3号泉は、はっきりと硫黄泉なのです。
実は、私、いまだに共同浴場のお湯は近江屋2号泉の間違いなのではないかと疑っています(笑)。

【2012年9月追記】
何年か前に下の湯の源泉が変わりまして、硫黄の濃いお湯になりました


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○温泉メモ
  泉質=酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
  成分総計=約3.2~3.5g/kg pH=1.3~1.4
  浴槽の温度=40~43℃
  住所=山形県山形市蔵王温泉46 TEL=023-694-2112
  立ち寄り時間=10:30~14:00 ※要確認
  HP= http://www.zao-onsen.co.jp/top.html
  ※露天風呂は冬の間、閉鎖するそうです。