温泉-07 栃木

河童の湯

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国道400号から元湯に向かう道に入ってすぐのところにある、すっぽん料理屋「河童」に併設された共同浴場のような風呂。「河童の湯」というらしい。
本来は料理を食べにきた客向けのものなのだが、空いていれば入浴をさせてくれることもあるようだ。
興味のある方は昼飯時と夕飯時を避けて訪問してみてはどうだろうか。
塩原の中でも最も素朴な温泉で、無色透明、熱めで癖がない。大人二人で一杯の狭い浴槽で勿論掛け流し。
シンメトリーに2つの浴室があり、各々貸切で利用する。
塩化物泉だろうと思ったら、Cl(394.0mg)よりもHCO3(573.8㎎)の方が多いくらいだった。

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手前が店で、奥が温泉の建物


ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉
成分総計=1,782mg/kg  pH=7.3
住所=栃木県那須塩原市大字上塩原238
Tel=0287-32-2364
http://www.citydo.com/prf/tochigi/guide/sg/160001547.html

中塩原温泉<松の井荘>

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薄ら緑色したお湯は、浴感としては癖のないものでした。
硫化水素イオンと硫化水素ガスを0.3mg/kgずつ含んでおり、硫黄そのものというより硫黄が調味料のような作用をした不思議な匂いがする。
もっとも、温泉ファンでないと気がつかなくても無理はないほどの仄かなもの。
内湯の外に露天がある造りだったらかなりいいだろうと思うが、貸切になる露天は別のところにある。
綺麗でしっとりした雰囲気の宿で、万人に勧められる向き。

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源泉=松の木平戦場源泉
泉質=ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
成分総計=1,722mg/㎏ pH=7.1
住所=栃木県那須郡塩原町中塩原594
TEL=0287-32-2164
http://www3.yomogi.or.jp/matunoi/

塩原古町温泉<やまなみ荘> ☆

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露天(男湯)

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内湯(男湯)

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内湯(女湯)

いやあ、もう、素朴ないい温泉です。
金気臭ベースのなんともいい感じの温泉らしい匂いがします。
入り心地も素晴らしく気持ちよく、塩原には重曹系のお湯が多いように思いますが、ここもよくその特徴が出た素晴らしい温泉です。
今まで何度も塩原に来ているのにこの湯を知らなかったというのは、どうしたものかと思いました。
内湯は男女別にありますが、女性用は小振りでちょっと気の毒です。
露天は離れになっており、入浴しなかったのですが、男女とも快適そうです。

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源泉名=やまなみ温泉(独自源泉)
ナトリウムー炭酸水素塩、塩化物温泉
pH=7.1  成分総計=1662mg/kg
浴槽の温泉=42℃(内湯)
栃木県那須塩原市塩原2566
TEL=0287-32-3962
立ち寄り=500円(1時間)
http://www.e-yamanami.com/

那須湯本温泉<喜久屋旅館> ☆

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3.11の後に那須を訪れるのは初めてになる。2年ぶりかそれ以上になるだろうか?
塩原の湯めぐりの後、とどめの一湯がほしくなり、温泉好き仲間で意見一致して訪れた。
はじめは中藤屋にするつもりだったが、なぜか日帰り入浴を休止していて、次に狙った小鹿の湯もアウト。時間内に行ってるのになあ。

急遽、小鹿の湯の向かいにある、見かけはパッとしない「喜久屋旅館」になったのだが、これが大正解。
古い旅館だが、思いのほか清潔感があり、いい雰囲気の浴室だった。全体的に白い空間。白い石材にややブルーがかった白濁硫黄泉が映える。

鹿の湯源泉の掛け流しは、やはり硫黄泉の王道だ。浸かっていて、ああ気持ちいいの連発。これ以上の硫黄泉はない。何度入っても最高だ。
ここの内湯は、少し変わっていて、寝湯や半身浴ができる。鹿の湯で寝湯とは想像もしなかった。

浴槽の温度=42℃
栃木県那須郡那須町湯本30
0287-76-2156
http://www.nasu-kikuya.burari.biz/

日光澤温泉 ☆

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日光澤温泉は山人のための宿だ。
金曜日の宿泊者は自分を含めて六人。
温泉好きというわけでもなさそうなのに、噴泉塔への2ルート制覇した夫婦は楽しい方たちだ。
奥さんは川に流されたこともあるらしい。命がけでも人生楽しげ。
一人で来ている男性客はシカの刺身(別注)が楽しみだと言う。
自分と同行している夫婦も、自由で遊び好きで節操ない。
宿泊者は皆どこかぶっ飛んでいる。
自分はぶっ飛びたいと思うが、ここに居ると一番分別くさい。
自己主張は苦手だが、温泉好きには一つ拘りたい。

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五年半ぶりの日光澤の湯は、以前より大人しかった。硫黄泉は。。。
そして、ぬる湯だった塩化物泉は温めとはいえ、長湯できるぬる湯ではなかったし、鉄分も後退した感(こういうのは日により変わるものだが。。。)。
それでも、ここは面白い。3つあると思っていた源泉の数は全部で7つあった。
うち、一つは使っておらず、A~E源泉と千枚岩源泉の6つを使っている。
女湯内湯がA源泉単独だが、他は2源泉をブレンドして使っているため、全ての浴槽で泉質が異なる。
露天は混浴だが、2時間だけ女性専用時間になり、そのとき、内湯も男女交替となるため、全てのお湯を堪能できる(はずだった、水でどぼどぼ薄める奴がいなければ。。。)。

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食事は、宿泊客が少なければ、写真のような雰囲気で見ず知らずの人たちと会話を楽しむスタイル。週末など宿泊客の多いときは別の大広間になる。
宿はいい鄙び方で、「汚い」がない。好感度高い宿。

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住所 = 栃木県日光市川俣874
TEL = 0288-96-0316
http://www.nikkozawa.com/

以前の記事(冬季もやっているみたい。。。)
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2007/04/post_1e23.html

手白澤温泉 ☆☆☆

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手白澤温泉再訪の念願が叶いました。5年半ぶりの再訪になります。
初訪問時は紅葉の美しい季節で、温泉マニア集団のオフ会でしたから、興奮もあって、とてもよい印象と記憶が残っています。自分の中では一番気に入りの温泉という感があって、今回はそれが思い過ごしでないことを確認するという目的がありました。
  前回訪問時の記事はこちら:
    http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2007/04/post_d116.html

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お湯は、火山系の硫化水素と硫酸バリバリのものとはだいぶ違い、硫黄は香るものの、爽やかでライトな感じのする泉質です。
これは、全体の1/3をHCO3が占めるからだと思いますが、硫黄や硫酸もけっこう含まれていて、じっくり浸かっていると決して緩いお湯ではないことが分かります。僕にはとても合います。
色は微白濁の透明で、白と黒の湯の華が多く浮遊しています。
内湯は熱め、露天は温めに調整されています。

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R0018820夕食は和とフレンチの折衷で、全て箸で食べます。けっこう美味しいのですが、ワインのメニューを見せられると、なんだか山奥の温泉宿としては違和感を覚えなくもありません。
まあ、その辺はたいして重要なことではないでしょう。なにしろ、いいお宿だと思います。

手白澤温泉はやはり素晴らしいです。お湯の素晴らしさも確かめられましたが、浴室をはじめとする建築意匠にも強く惹かれます。
ここで☆評価を上げようと思います。本ブログ初めての三ツ星ということになります。
末永くお付き合いしていきたい宿です。

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http://www.teshirosawa.co.jp/

源泉名=兵次郎の湯
泉質=単純硫黄温泉(硫化水素型)
泉温=52.2℃(内湯=41~42℃、露天=38.5~39℃)
成分総計=624mg/kg(HCO3=210.4 SO4 2-=92.5 HS-=2.6 H2SiO3=131.5 H2S=3.7)pH=6.9

松川屋那須高原ホテル  ☆

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何度も通っている那須湯本。那須湯本を代表する大きな旅館が松川屋だ。
建物は立派だが、それほど敷居が高い宿というわけでもなく、鹿の湯源泉を掛け流している温泉にも満足して、幾度となく立ち寄り湯している。
鹿の湯源泉は株式会社が配給しているくらいで、湯本の宿の数は結構あるのだが、鹿の湯源泉を露天風呂で楽しめる施設は、ここを含めて5箇所くらいだと思う。

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宿のパンフレット等を見ると、女湯の方が立派な露天風呂のようだし、源泉も2種類楽しめるようで(男湯は鹿の湯源泉だけ)、羨ましい限りだが、それでもここの露天風呂は気に入っている。男湯の場合、4人も入ればいっぱいの小さなものだし、背後に客室が迫っており、丸見えだ。後付したのが見え見えだが、それでも雰囲気はいい。勿論、お湯もいい。大きな内湯よりは断然小さな露天だと思う。ただ、その露天の湯も、加水していないと書かれてはいるが、同じ湯本の中藤屋と比べると、マイルドな気はする。気のせいかもしれないが、どちらも幾度となく入っているので、きっとそうなのだろう。同じ源泉でも、引き湯の距離や寝かせ方によって一変するのが酸性の硫黄泉ならではの現象なのだと思う。

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http://www.matsukawaya.co.jp/

(写真は2002年及び2004年に撮影したものですが、2010年も特に変わっていません)

那須湯本温泉<田中屋>

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      ※宿の外観は2007年夏に撮影したものです。

本ブログで一番アクセスがある記事は、那須湯本の民宿について書いたもので、全体の一割を超えており、不動の1位といった感じだ。
那須湯本、民宿の二語でググルと、上位に表示されるのだから無理もない。
それだけ、那須湯元の民宿についての情報が少ないのだ。多少の責任を感じて、ようやく2軒目に宿泊してみた。
民宿街で一番高い位置に位置する宿で、やはり風呂は付いていないが、他の民宿と同様に、2つの共同浴場を利用できる。
宿泊費は2食付で一泊6,900円。川から離れているが、南側の部屋では川の音が丁度よい大きさで聞こえて、いい感じだ。
建物こそ洒落たものではないが、料理の美味さと女将さんの人柄が魅力の宿となっている。

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この日はヘルシー志向だが、味付けのセンスが光る。

TEL=0287-76-2113
HP= http://www.f2.dion.ne.jp/~nasu_t_m/

川治温泉<登隆館>

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観光地化された鬼怒川温泉には、折角の温泉を循環するばかりの施設が多いと聞く。更に奥にある川治温泉でも、循環なしのかけ流し温泉ばかりとはいかないようだ。
僕としては、時間とお金をかけて循環されたお湯に浸かることは、まったくもって意味のない、不愉快なことだと感じている。なんとかして、そのような面白くない事態に陥らないよう、宿の選択は慎重にありたいと思う。セオリーどおり、大きな施設は避け、ネット情報を参考に、登隆館を選んだ。
さて、この宿は温泉宿の在り方を考察するには、なかなかいい素材だと思う。この宿の評価は人により千差万別だろう。

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お湯はいい。無色透明無味無臭で成分も薄いのに、浸かっていると、実に不思議と心地よい。お湯の優しさ、素性の良さが感じられ、いつまでも入っていたくなる。お湯に包まれている感じが強く、不思議と感じ入る温泉だ。
加温ながら掛け流しであり、加温といっても2℃程度で(源泉38℃を40℃に加温していると思われる)、深夜早朝には、加温されない湯に浸かることもできる。

宿泊費のコストパフォーマンスも、過去に宿泊した宿の中では、那須の藤田屋(民宿)に次ぐハイレベルなものだと思う。土曜日の夜に一人泊して、2食付で7千円弱。この値段で、和洋2間続きの部屋に泊まることができ、夕食は品数こそ少なめながら、なかなか美味しかった。朝食はちょっと寂しすぎると思ったものの、値段が値段なので仕方ない。2食とも部屋食である。しかも、二人宿泊では、2食付で1万円(一人5千円)というプランもあるようだ。

その代わり、建物は古く、部屋はかび臭く、ユニットバスの掃除は行き届いておらず、浴場の窓ガラスも汚れきっている。僕の場合、連れがいないのであれば、大抵のぼろさは気にならないが、部屋の金属製ドアは嫌に感じた。味気ないというより、陰気臭くなるからだ。このドアが風情ある木製の引き違い戸だったとしても、全体的に、この宿は若いカップルや友人グループの思い出作りの場には相応しくない。

又、源泉の温泉が低く、加熱しているといっても、温めであるため、熱い湯が好きな客からしばしば苦情が出るようだ。ぬる湯好きの自分としては、むしろ加熱してほしくないと思うわけだから、万人から一定の評価を得ることは難しい。

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宿の規模は大きく、昔は繁盛したのだろうと想像する。先日泊まった伊豆長岡の南山荘もそうだが、大き過ぎるあまり、建て直す機を逸して、そのまま安宿として細々と経営する宿がある。温泉そのものがよく、温泉の使い方もよい古宿は、綺麗に建て直して頂いて、誰にでも勧められる宿になってほしいと思うのだが、どうにもしかたがない。

こういうわけだから、登隆館は、怖いもの知らずの温泉好きや川釣り好き(宿の前で楽しめる)、県内に住む少しくたびれた夫婦の別荘代わりといった感じで利用するのにいいなと思う。

なお、写真の大きな浴場は男性用。女性風呂はこの1/4ほどの小さなものになるが、19~21時には男女浴場が入れ替わる。
「深夜0時から朝7時の間はボイラーを止めるので、入れません」と従業員に言われたが、実際にはそうでもないようで、早朝5時台には何人かの客が非加熱源泉に浸かっていた。

○温泉メモ
泉質=単純温泉
住所=栃木県日光市川治温泉高原4
TEL=0288-78-0006
 ※日帰り入浴は要問い合わせ

与一温泉ホテル

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温泉の成分は薄くても、不思議と心地よい温泉がある。湯口で香る微かな硫黄臭が温泉気分を盛り上げ、肌にまとわりつく細かな泡はローションのように気持ちよい。
露天と内湯があるが、温度差を付けた設定が心憎い。内湯は41~41℃、露天は37~38℃となっている。内湯の横には一人用の水風呂があるが、サウナがあるわけではない。露天のぬる湯は、温泉成分の薄いことと相まって、長湯にはもってこいだ。

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オーナーは70代の女性らしい。20年前に温泉が出るとみて、この地を掘削し、この良泉を掘り当てた。
元々は旅館だが、お湯の評判がよく、地元の日帰り客で混雑するようになった。
ゆっくり入るべきお湯なので、週末を避けるか、思い切って宿泊してみてはどうだろうか。素泊まりからできる。
宿泊すると、夜通し湯に浸かることも可能だ。日帰り客がいなくなる21時以降は天国となるだろう。なお、朝8時から10時までは清掃時間となる。

朝食を取るなら、湯葉入りお粥と温泉水で淹れた珈琲は外さないように。そもそもここの温泉水はとても美味しい。無料で頂ける。
朝食の最中、女将等が喋り続けるが、最初の3分くらいで止めておいた方が、ゆっくり食事できるのでは?

なお、直ぐ近くの「わかばの里」というアトピー性皮膚炎患者向けの施設に源泉を引き湯しているらしい。
http://suien8.com/wakaba/index.html

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R0012667_2 ○温泉メモ
  泉質=アルカリ性単純温泉
 pH=9.1 成分総計=約498mg/kg
 浴槽の温度=41~42℃(内湯)、37~38℃(露天)
  住所=栃木県大田原市佐久山3123-2
  TEL=0287-28-2621
  入浴時間=10~21時
  入浴料金=700円(16時以降500円)
 定休日=第3火曜日
 HP= http://www.yoichionsen.net/index.html