温泉-13 神奈川

箱根湯本温泉<天山>  ☆☆

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「天山」は初めて訪れて直ぐ気に入った施設だ。3年くらいになると思うが、姉妹施設「一休」と合わせると20回近く通っているのではないだろうか。
リーマンショック以降、新設温泉施設の話が殆ど聞かれなくなってしまったが、それまでは新設施設を開店早々巡るのも一つの楽しみだったと思う。
もっとも、東京近郊の日帰り施設の限界を感じつつ、そろそろ食傷気味だったのも本音である。
昨今の日帰り温泉施設のオープンラッシュを考える前に、その元祖とも言えそうな箱根「天山」には頭が下がるばかりである。
ここには、他のどの日帰り施設も達成できなかった高みがある。温泉マニアから見ても、ここのお湯、湯使いは殆ど文句がないし、オプションの充実振りにも只々恐れ入るばかりである。
日帰り温泉施設として、余りに理想郷(ユートピア)的であるが故か、ある意味マイペースなところはあるかもしれないが、ここにはオーナーの哲学が感じられる。こういう日帰り施設は稀有だと思う。

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写真は肝心の浴場のものがないが、撮影禁止を謳っているためもある。しかし、天山の魅力は視覚的、空間的に感じるところが大きい。
勿論、湯はよい。無色透明の塩化物泉の中では一番好きであるかもしれない。
熱さのあまり、客の多くが入らないが、奥にある46℃の浴槽が天山では一番よい。こここそが天山の湯の良さを証明している。42℃程度の適温では、ここの湯の良さは半減する。
足の爪は少々ひりひり、確かに熱い湯のはずだが、体の方はそこまで熱いとは感じない。慣れると実に深い味わいの塩化物泉なのだ。天山独特の湯の匂いも、ここが顕著に感じられる。
個人的には、暑い夏であれば、ここと水風呂との往復が止められない。しかし、心臓や血管に悪そうなので、万人にはお勧めしない。

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オプションというのは、休憩設備の素晴らしさと食事処の味への拘りだ。ごろん処や読書室、滋養料理「山法師」は早川に面し、渓流の水の流れる音を聞きながら時を過ごせる。都会人にとって、これほどの贅沢はそうはない。
食事処は、滋養料理「山法師」、温泉しゃぶしゃぶ「楽天」、カフェ「うかれ雲」のほか、館外に手打ち蕎麦屋もある。「楽天」でよく頼むのは、高座豚のしゃぶしゃぶ(1,800円)で、二人で一人前でも十分。他にも一品ニ品頼めば丁度よいだろう。
「山法師」の鰻は三河一色産のもので、注文してから出てくるまで30分ほど待った記憶がある本格派だ。

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泉質は、湯本のアルカリ性単純温泉と同じく湯本の74,92,101,102,115号の混合泉である塩化物泉のニ本柱になっているようだ。
僕の場合、先ず適温である単純温泉から浸かることが多い。ここは、男性浴場の場合、階段により2層になっているところだ。
ここで体を慣らした後、先に書いた高温浴と水浴を繰り返す。このほか、ぬる湯槽もあるが、狭い上に、湯が流れている実感がなく、特徴のない湯になってしまっている。
この辺りが改善されたら、三つ星でもいい施設だと思う。

なお、もうひとつだけ、気に入らない点がある。休日の混雑ぶりだ。
天山の本当の良さを知るなら、あえて平日に休みを取って出かけることをお勧めする。
平日なら、隣接する「一休」へも300円の追加料金ではしごできる。(先に一休に入って、後から食事込みで天山を楽しむ順序がお勧め)

Imgp9151 ○温泉メモ
  ◇ 泉質=ナトリウム-塩化物温泉
      (湯本74,92,101,102,115号の混合泉)
    成分総計=1,337mg/kg pH=8.3
    浴槽の温度=46℃, 42℃

  ◇ 泉質=アルカリ性単純温泉(湯本74号)
    成分総計=206mg/kg pH=9.8
    浴槽の温度=42℃程度

  住所=神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
  TEL=0460-86-4126    
   営業時間=9~23時(22時受付終了)
  入浴料=1,200円
  HP=http://tenzan.jp/

箱根湯本温泉<大和旅館>

Imgp9100神奈川県民のマイカー族にとって、箱根は泊まるところという感覚ではないのだが、それでも2日ゆっくり温泉に浸かりたいというときに、2往復するよりはいいだろうと、最も安そうな湯宿を探した。
素泊まり6,000円。5,000円だと思っていたら、3名以上の場合らしい。2名で5,500円ずつ。一人泊は6,000円だそうだ。値段表がほしいと言ったら、そんなものはないと言われた。当然、パンフレットもない。

Imgp9086_2 老舗だが、今は完全に廃れてしまった素泊まり専門宿である。とはいえ、湯本の目抜き通りからちょっと奥に入ると、けっこう風情ある温泉街が残っており、大和屋はその外れにある。
ビジネスホテル代わりと思えば、温泉も付いていていいじゃないかと思ったが、泊まってみると、なんだか侘しい。那須湯本の民宿なら同じ値段で2食付、部屋も比べ物にならないほど立派だ。やはり箱根物価である。

温泉は無味無臭。さらさらとしているが、それ以上あまり感じ入るところがない。少々加熱していると思うが、掛け流しである。
写真の浴室のほかに、一人用のシャワールーム程度の小さな浴室が2つある。

○温泉メモ
  泉質=アルカリ性単純温泉
  浴槽の温度=39~40℃
  住所=神奈川県足柄下郡箱根町湯本655
  TEL=0460-85-5746
  入浴料金=要確認
  営業時間=要確認(立ち寄り入浴は受け付けている)

稲村ヶ崎温泉

Imgp9195夏は海岸のサーファーらが浸かりに来るような場所にある。
黒いお湯は鎌倉も江戸も同じ。
鎌倉唯一の温泉と謳っている。
そもそも鎌倉に温泉なんて、この施設ができるまで聞いたことがなかったし、連想したこともなかった。


Imgp9182浴槽は、内湯ひとつ、露天ふたつ。露天の奥のは源泉水風呂。
じつは露天にサウナが付いている。
休憩設備は廊下のような小スペースにテーブルひとつだけ。
食事するなら、お隣のレストランで。
スパ銭のような不味いものしか出てこない食堂があるより、潔くてよいのでは?

Imgp9186黒湯の源泉水風呂が少し嬉しい。
他は循環ながらも、内湯は温めで気持ちよい。
周辺は海辺のドライブインで、館内とは対照的。
もっと周辺と一体となった広がりのある和の趣がほしい。
ねだるも湘南では難しいことではある。

鎌倉にはもっと温泉がほしい。

Imgp9191_2 ○温泉メモ
  源泉名=稲村ヶ崎温泉
  泉質=ナトリウム-炭酸水素塩泉
  成分総計=1.46g/kg pH=8.7
  浴槽の温度=20℃程度(夏で)、40~41℃
  住所=神奈川県鎌倉市稲村ヶ崎1-16-13
  TEL=0467-22-7199
  入浴料金=1,200円
  営業時間=12:00~21:00

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目印のハイネケンと隣のレストラン

ざぶん 瀬谷目黒店

Imgp7569既存のスーパー銭湯に温泉を導入した施設です。
温泉は低温の黒湯を沸かしたものです。黒湯の透明度は12~15cmくらいでしょうか。
露天の大きな浴槽が槽内注入の掛け流しになっています。
その注入口に手をあてて嗅いでみると、気のせいか硫黄のような匂いもし、加熱とはいえ、鮮度はかなりいいのではないかと思います。
もしかすると、消毒剤混ぜていないかもしれません。
湯面からの匂いはあまりありませんが、塩素による反応臭と本来の黒湯の匂いを混同しているケースもあると思いますので…。
素のままの黒湯って、そんなに強い匂いじゃありませんから。

Imgp7567_1 ここは、なかなか好感です。ヌルヌルした感触もけっこうあります。
港北の湯というのも出来ましたが、ざぶん瀬谷目黒店のほうが湯づかいは上です。おそらく神奈川の沸かし黒湯では一番でしょう。
ただし、この一槽だけ。他の浴槽は、温泉も白湯も水風呂も掛け湯槽までも、塩素臭プンプンです。
最近流行りの人口炭酸泉もあり、温泉の源泉槽よりも人気があります。ここのは特に泡つきが多いようですが、私は1回体験しただけで、もういいです。
塩素臭は何よりも不快ですから。循環されつくしたお湯も硬いですし。

○温泉メモ
 泉質=ナトリウム-炭酸水素塩温泉
 成分総計=2,086mg/kg
 浴槽の温度=40℃(源泉槽)
 住所=神奈川県横浜市瀬谷区目黒町24-6 
 TEL=045-924-0109
 営業時間=10:00~25:00 休館日=偶数月の第1水曜日
 入浴料金=650円(土日祝日850円)
 HP= http://www.zabun.com/seya/index.html

溝口温泉<喜楽里>

Imgp7082川崎市に新しくできた温泉施設である。
オープン日の11月8日の夜に行ってきたが、レポが遅れてしまった。
川崎市といえど、まだまだ地価の安くないところなので、埼玉県にあるような同様の施設に比べると、敷地面積に恵まれない。
休憩所等のスペースは見劣りしないが、露天風呂が狭く感じる。
周辺人口は多く、類似施設も少ないところから、オープン早々混雑している。
湯楽の里系列なので、施設としては代わり映えしないが、小学生以下の入場を禁止しており、玄関先で高学年の小学生が家族連れでも断られているのを見ると、少々やりすぎな気もしないではない。
そもそも、そのような大人向けを強く意識したとは思えないありきたりの設計である。

掛け流し浴槽もあり、お湯は悪くない。薄褐色の重曹泉で、強くはないが、ヌルツル感もしっかりしている。
本当に素晴らしい温泉で感じるような浴感の感動はないが、湯口では個性的な薬品臭(インクのような匂い)が感じられ、面白い。塩素消毒はしているようだが、源泉槽で塩素臭を識別することはできなかった。

また、湯口では炭酸のようなジュワーとしたアワアワが噴出しているのだが、分析表の炭酸ガスの数値は少なく、納得いかない。このアワアワは何なのか?


○温泉メモ
  泉質=ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
  成分総計=3541mg/kg pH=8.0
  浴槽の温度=41℃(源泉槽)
  住所=神奈川県川崎市高津区千年1068-1  TEL=044-741-4126
   営業時間=9~24時 年中無休(メンテナンス休業あり)
  入浴料=750円(土・日・特定日 950円)

平日の箱根湯本へ

本日、会社は特別休暇。車で買い物を終えてから、どこか近場でもと箱根に向かいます。なんだか、最近は月に2回くらい通っている。
空いているかと思いきや、湯本は平日でもおばさんがたの天国となっていました。

先日の箱根オフ会で某氏が酷評していた、有名な「初花」の蕎麦を食べたのですが、たしかに普通の蕎麦でした。名が先行していますね。大きなテーブル席には私の他に一人旅らしき女性が2人いて、平日の箱根って、こうなのかなあとちょっと不思議でした。

さて、折角箱根に来たのだからと、新装なった「ますとみ旅館」へ。地下にバーのような食事処を造っていましたが、雑誌か何かの取材なのか、撮影中でした。浴室は変わっていないそうですが、スチームサウナのようにどっと疲れる温泉。湯気がこもっているからじゃないかという気もするのですが、女将さんは湯に自信を持っているようでした。掛け流し湯は40℃くらいですが、加熱湯が槽内注入されており、浴槽のお湯は熱め。

ますとみでくたーっとなったので、安穏で平和的な湯に浸かりたいと、河口湖を通過し、正徳寺温泉(こちらも「初花」)へ。今日はぬめりは復活していました。やはり気持ちよい。湯に浸かりながら眠ってしまった。

綱島温泉<東京園>

Imgp6831綱島温泉東京園は横浜北部の綱島の駅からすぐのところにある。綱島は、昔は温泉の街としても栄えたらしいが、今では東京園のほかには、温泉宿が一軒(?)あるくらいのようだ。

10時少し前に着いたが、営業は10時30分からだった。駅前商店街をぶらついたり、コーヒーを飲んだりして時間をつぶす。

Imgp6827東京園はかなり大きな施設で、開園時間にはお年寄りが行列を作って入場するが、中に入ると窮屈さはない。レトロな雰囲気の館内は、勿体ないほどがらんとしている。
しかし、浴場はこじんまりとしており、設備も多くはない。電気風呂やジェットやバイブラはあるものの、サウナはない。サウナはないが水風呂はある。

Imgp6820この水風呂が源泉掛け流しのようで、湯口では黒湯らしい匂いが明瞭。透明度12~15cmの黒さ。何とも気持ちよい浴感で、眠っていた感性が覚醒していくような爽快感を入浴中から覚える。
京浜地区の黒湯の銭湯には、源泉水風呂のついたところが少なくないが、狭い浴槽が多い。ここはゆったり脚を伸ばして2人が入れる浴槽なので、ゆっくり楽しめる。


Imgp6821_1体が冷えたらジェットやバイブラのある加熱槽へ。時間帯もあるかもしれないが、循環でもカルキ臭はしないので、こういうバイブラは歓迎だ。座風呂やスーパーエステ風呂は腰や足裏へのジェットのあたりが丁度いい位置にくる。

冷熱交互浴は麻薬的で、ついつい長湯してしまう。
ここは入場時に800円払うが、1時間以内に退館すれば410円が返却されるらしいので、時間内に出るつもりだったのだが、気がつくと1時間経っていた。すぐ出るのは勿体ないので、もう30分入っていた。

○温泉メモ
  泉質=ナトリウム-炭酸水素塩温泉
  浴槽の温度=40~41℃、20~25℃程度(源泉浴槽)
  住所=神奈川県横浜市港北区綱島1-8-11 TEL=045-531-0003    
   営業時間=10時30分(要確認)~20時45分
  定休日=年末年始
  入浴料=800円(10~17時、ただし1時間以内は退館時に410円返却)、600円(18時以降)

寒川乃お湯屋

Imgp6437_1日曜日の昼過ぎではあるが、神奈川の片田舎にある施設としては、客の入りもまずまずである。
訪れてみると、結構使える施設だなと感じた。

この施設で使っているお湯は規定泉だが、施設では温泉とは謳っていない。
男湯は、40℃ほどの内湯、38℃と40~41℃ほどの2つの露天、露天水風呂の全部で4浴槽からなり、これにサウナが付く。
水風呂は槽内注入の掛け流しと思われるが、他は循環のようだ。
露天の2つは少しカルキ臭くて長湯はできないが、この辺りでぬる湯は珍しく、ジェットの当たり具合は腰痛持ちにはなかなか嬉しい。
内湯は露天より鮮度が高く、最初に浸かったときは弱いヌルツルを感じた。
微かに鉱物臭のする水風呂も好ましく、内湯と水風呂の交互浴はかなり気持ちよい。やりすぎには要注意だが、ちょっとはまってしまった。
サウナは広く、湿度も適度なのか、汗をかくよいもの。

内湯も露天も皆同じメタ珪酸による規定泉かと思っていたが、某サイトの記事によると、奥の熱いほうの露天だけが規定泉で、あとの2つは湧き水とある。
館内には奥の露天に掲示があるだけで、他に詳細な温泉の案内がない。
店員に聞いても適当な返事しか返ってこないことはよくある。
私には内湯も露天も同じ源泉で、内湯だけが源泉の良さを残していると感じられたのだが、どうだろうか?
因みに、源泉の表示を記録してこなかったが、陽イオンではNaとKの合計よりもCaとMgの合計のほうが多く、陰イオンではClは少なく、SO4はゼロ、HCO3が多かったと記憶している。
タイプとしては、私好みの土類系の炭酸水素塩泉に近い。

これでひとつでも加熱掛け流しの浴槽があれば、通いたくなる施設だと思う。
館内は質素ながらも、マッサージやカットサロンもある。残念ながら食事は不味い。
寒川というと、神奈川県民でも縁のない人が多いと思うが、相模線の宮山駅から徒歩1分と意外に便利な場所にある。
薄めのお湯や水風呂が好きな近所の人は、一度行ってみてもよいだろう。

※ たいへん残念ですが、寒川乃お湯屋は2007年1月をもって営業を終了したようです。

○温泉メモ
  泉質不明
  浴槽の温度=40℃、38℃、水風呂(20~23℃?)
  住所 神奈川県高座郡寒川町宮山3603-5
  TEL 0467-72-3526
  営業時間 10~25時  入浴料 土日祝日650円、平日550円

湯の花温泉ホテル

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 午前中は体調が悪くて出遅れた日曜日。硫黄泉に入りたくなって出かけたところは、久しぶりの箱根。「湯の花温泉ホテル」は1,625円という料金のせいか、ネット上の記事も少ないが、穴場の予感がした。道中は雨も強くなったが、到着時にはやんでいた。
 プリンスホテル系列で、けっこう豪華な造り。洋服を売っているのは、この系列に見られる特徴だが、貧乏臭いのでやめたほうがよい。
 ラウンジからは、隣接するゴルフ場を見渡せて気持ちよい。晴れていれば箱根の山も見えるはず。

 温泉は一番奥にあり、写真のような小径を歩いて行く。
 内湯はカルキ風呂なので入らなかったのだが、よい造りなので、なんだか勿体ない。
 露天は素晴らしい。森の中という感じがたまらないが、この美しい水色が効いている。温泉臭は、極めて甘い硫黄臭。この特徴のある硫黄臭は、日光湯元で嗅げるときもあるのだが、箱根で嗅げるとはちょっと驚きだった。41℃の弱酸性。土類系の硫黄泉と思われるが、それにしては柔らかいお湯だった。


温泉メモ 湯の花沢温泉 単純硫黄泉(硫化水素型) pH=5.67
      総成分量=264mg/kg(Na 4.78 Mg 3.14 Ca 31.3 Cl 3.60 HS 2.82 SO4 101
                                      H2SiO3 36.1 H2S 79.9)
  住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯の花高原